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【桟原将司連載#13】「ロッテ3巡目指名」が固まっていたのに監督交代で運命が変わった

東スポWEB / 2024年5月29日 11時10分

バレンタイン監督誕生のタイミングでロッテは指名を見送った

【桟原将司 ハナの剛腕道中(13)】社会人野球、新日鐵広畑の3年目、2003年にはエースとして登板機会を与えていただき夏の都市対抗野球に出場することができました。

それまで、プロを意識していたかと言われればしてはいました。高校時代にもドラフト候補には挙げていただいてましたし、プロになれたらいいなくらいには思っていました。

ただ、社会人2年目までの実績がなさすぎて「プロに絶対に行ける」という感覚には至らず、社会人野球の一人の選手としてプレーしていた状況でした。

チームを都市対抗に導いたといっても活躍したのはその1大会だけです。プロのスカウトの方々が僕をどう見ていたのか、当時は知る由もありませんでした。

広畑のチームマネジャーから調査してくれているNPB球団があるということは伝えられてはいました。でも、どこが来てたっていうのは覚えてないんです。確か6球団くらいのはずです。球団名は言ってくれていたんですが、もう覚えてないという…。

その中に阪神は当然入ってはいます。ただ、僕はロッテの3巡目ということで固まっていたそうなんです。これはあくまで僕が人づてに聞いた話で、事実かどうかは取材してもらいたいんですけど、そう聞いています。

当時のドラフトには自由獲得枠という制度があって、阪神は鳥谷敬さん(早稲田大)、筒井和也さん(愛知学院大)の2人で決定。さらに庄田隆弘さん(明治大~シダックス~阪神6巡目)の指名も固まっていたそうなんです。

うわさによると4巡目は糸井嘉男さん(近大)の予定だったそうなんですが、日本ハムの自由枠で決まってしまったという流れになったんです。

そうすると阪神としては4巡目がぽっかり空いた状態です。そこで関西の投手を大学、社会人の中から指名しようということで僕の名前が挙がってきたということらしいです。知らんけど(笑い)。

これは言っていいのか悪いのか。まあ終わったことなのでお話ししますと阪神の関係者の方々とは、あくまでルールにのっとって内密に接触はさせてもらっていました。

ロッテが3巡目予定なら阪神はその後になるから、阪神にしか行かない、阪神志望だと宣言してほしいというようなお話もいただきました。

ただ、結局はロッテからの指名はなくなったんです。これはタイミングというものでしょうね。当時のロッテは山本功児監督からボビー・バレンタイン監督に交代する時期だったんです。

僕は直接やりとりしていないから分からないのですが、ロッテの編成部門の偉い方から会社の方に、指名見送りの連絡が来たそうです。監督交代により方針が変わり、社会人よりも高校生に切り替えるとのことでした。

03年11月19日のドラフト会議当日、僕が阪神から指名されたときにはもう、スカウトの佐野仙好さんが広畑の会社の会館にスタンバイされていました。マスコミの方々もスタンバイしていて、実際に阪神から指名されました。はい、呼び出されました、すぐ会見みたいなベルトコンベヤー方式だったはずです。

出来レースではないですが、マスコミ的にももう絶対に分かってる03年阪神4巡目・桟原将司が誕生したわけです。

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