バイデン大統領がヘンリー王子のビザ申請経緯を秘密扱いに トランプ氏は真逆対応を示唆

ヘンリー王子（ロイター）

バイデン米大統領政権は、ヘンリー王子のビザ申請に関する法執行文書を秘密にするよう裁判所に要請した。英紙エクスプレスが２８日に報じた。

ヘンリー王子のビザ申請書類問題については、王子が回顧録「スペア」で薬物使用を告白していたことから、ワシントンＤＣの保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」が、米国滞在ビザを与えた国土安全保障省にビザ申請書類の開示を求める裁判を起こしていた。

今回の要請は、再びヘンリー王子が「標的にされている」という流れを察して発せられたものとされている。すでにトランプ米前大統領は「私は彼を守りたくない」と公言し、ヘンリー王子を擁護するバイデン政権を批判していた。

国土安全保障省は、この情報は機密扱いであるべきと主張しており、バイデン大統領の在任中は公開はしないとしている。トークＴＶの王室担当記者ルパート・ベル氏は「ヘンリー王子は再び標的にされている。彼はグレーゾーンに立たされている」と語っている。

トランプ氏は１１月の大統領選で勝った場合は、ヘンリー王子の国外追放も示唆しており、王子のビザ問題が再燃しそうだ。