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【全日本】安齊勇馬が宮原健斗下しV1 鈴木秀樹の挑戦表明に「誰が挑戦者だって受けてやる」

東スポWEB / 2024年5月29日 23時3分

宮原健斗にジャンピングニーを叩き込む安齊勇馬(右)

全日本プロレス29日の東京・後楽園ホール大会で、3冠ヘビー級王者・安齊勇馬(25)が「チャンピオン・カーニバル(CC)」覇者の宮原健斗(35)を下し初防衛に成功した。

試合は序盤から場外戦での鉄柵攻撃や頭突き、DDTと王座返り咲きへなりふり構わぬ宮原に攻め込まれる苦しい展開からスタート。だがエプロンの攻防でパイルドライバーを狙われた安齊は巧みに体を入れ替えて飛龍原爆固めで投げて大ダメージを与えて反撃に成功し一進一退の攻防に持ち込んだ。

その後はエルボーの打ち合いなど文字通りの消耗戦に突入。安齊はブラックアウト(ヒザ蹴り)狙いで走り込んできた宮原にクルリと飛び付くとフェースロックで締め上げるなど追い込んだ。20分が過ぎたところで宮原からラリアートを叩き込めれ、シャットダウンスープレックスの形で捕まる。しかしこれを脱出すると打点の高いジャンピングニー2連発に原爆固め。さらに必殺のギムレットを狙ったが、これは脱出されてブラックアウトで反撃を許した。

続いて猛攻を受けた安齊だが、致命傷となるシャットダウンスープレックスだけは許さない。そしてブラックアウトをジャンピングニーで迎撃すると、今度は背後からジャンピングニーを叩き込んで動きを止め、おきて破りのシャットダウンスープレックスで宮原をぶん投げる。最後はジャンピングニーからギムレットとつなぎトドメを刺した。

死力を尽くして防衛を果たした安齊は「3冠防衛したぞ!」と絶叫。札止め1355人の観客で埋まった後楽園ホールが興奮のるつぼとなる中、「今日、勝ったけどあの人を超えたなんて全然思っていない。それだけあの人はすげえから。ただ、追いかけてきた背中に少しは近づいたかな」と話し拍手を浴びる。さらに「俺はまだまだこのベルトを手放したくない。このベルトを…」と話していたところで現れたのが鈴木秀樹だ。4日のCC最終公式戦で敗れている鈴木にリング中央で無言でにらまれ、肩のベルト越しに押され挑戦の意思を表明された安齊は「誰が挑戦者だって受けてやる」と宣言した。

さらにその後、タッグパートナーの本田竜輝に加え世界ジュニア王者のライジングHAYATO、綾部蓮も登場し共闘を誓い「今まで散々『新時代だ、新時代だ』言ってきたけど、今この瞬間が時代が変わる一歩目だよ。みんなが見たことがない景色や想像できないことを俺たちが起こしていくから見ていてください。俺との約束です」と呼びかけ、拍手を浴びるのだった。

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