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【日本ハム】新庄ファイターズの予想以上の成長に柏原純一氏驚嘆「まるで昨年の阪神の試合運び」

東スポWEB / 2024年5月30日 5時15分

完璧な試合運びを見せた日本ハム・新庄監督

【柏原純一「烈眼」】リーグ2位で迎えた日本ハムの交流戦初戦となった29日の阪神戦(甲子園)。昨年の日本一チームに対し、新庄監督率いる日本ハムがどんな野球を見せてくれるかを楽しみにしていたが正直、予想以上だった。

8―2のスコアが示すように結果もしかりだが、試合運びも完勝だった。連打から敵失も絡めて2点を奪った2回の先制劇を手始めに5回には万波が中押しの2ラン。終盤も攻撃の手を緩めることなく7回以降に島本、岡留と敵の救援2人を攻略し、2点ずつを奪って突き放した攻撃などは、次の日にも試合があることを考えれば、翌日にも敵の継投に影響を与える攻撃につながった。

先制後に一度も追いつかれることなく勝ち切る試合運びは、まるで昨年の阪神の試合運びを見ているようだ。2点先行も5回までは、どちらに試合の流れが転んでもおかしくない展開だ。だが、一度手にした主導権を簡単には手放さなかった。4回に1点を返され、敵にプレッシャーをかけられた直後の5回には二死から万波が2ランを浴びせるなど常に先手を行く試合運びを見ていると、野手陣の成長ぶりを大いに感じさせられた。

中止となった前日28日に新庄監督と話し込んだ際も、同様のことが頭に浮かんだ。指揮官が選手について私に話す内容も、就任1年目の頃とはまるで別ものだった。その場で新庄監督が口にした選手に対する「期待」や「苦言」のレベルも、明らかにワンランク高いものになっている。

例えば、攻守に成長著しい万波など最たる例だ。21日のオリックス戦では右翼からの〝レーザービーム〟の好返球で二塁走者を本塁で刺した好プレーがあったが、私が水を向けると新庄監督は「ああ、あれ、普通のプレーですよ。まだ少し(返球の)モーションがデカいすね」とケロリ。この日、4勝目を挙げた伊藤についても5回2失点ながら4四球。そう考えれば〝無駄な走者〟を与えている点など新庄監督は当然のごとく、指摘することだろう。

もう「今日は勝って良かった」などと、その日限りの余韻だけで満足するチームではなくなった。昨年の阪神・岡田監督の名言ではないが、新庄監督自身が「このチームは、今よりもっと強くなる」と手応えを感じて指揮を執っている。セ・リーグとの一発勝負の交流戦でも、決して大崩れはしないはずだ。

(野球評論家)

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