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写真家・佐藤倫子氏 写真展「深濱」開催「ちゃきちゃきの江戸っ子に惹かれました」

東スポWEB / 2024年5月30日 11時45分

夫の山岸伸氏とともに笑顔を見せる佐藤倫子氏

クリエイティブスナップで活躍する写真家の佐藤倫子氏が写真展「深濱」を開催する。江戸の三大祭り、富岡八幡宮の例大祭で最大級の神輿を担ぐ深濱睦保存会(以下深濱)にスポットを当てた。祭りの写真を「見飽きている」と企画展に後ろ向きだった彼女が灼熱と人混みの中カメラを手にするに至ったのは、深濱の江戸っ子気質にあるという。

――写真展「深濱」が6月11日からニコンプラザ東京(東京都新宿区)で開催となる

佐藤 夫の山岸伸(写真家)が元々深川に住んでいまして。2019年に結婚して私も深川に移り住んだ縁から今回の企画展を開くことになりました。

――当初はノリ気でなかった

佐藤 日本人ってお祭り大好きじゃないですか。コンテストの審査で毎月のように祭りの写真を見るんで、もう見飽きてるんですよ。それを自分が撮るってなっても少し気が進まなくて。

――気が向いたきっかけは

佐藤 この深濱の人たちが見たことないキャラだったんですよ。まさにちゃきちゃきの江戸っ子の方たち、「なんだい姉ちゃん、お偉い先生なんだってぇ」みたいな。何を撮っても画になる、被写体として魅力的だったので彼らに惹かれたんです。この人たちを通した大きな祭りを撮りたいと。

――祭りではなく、そこに参加する深濱の人たちがメイン

佐藤 あるあるのお祭りの写真は絶対撮りたくないと思っていたので。普通は離れた距離からアップで祭り全体や神輿を撮ると思うんですけど、今回は深濱の一員として祭りの中に入って、もみくちゃにされながら撮りました。私も地下足袋を履いたので爪が2か所割れちゃって、革靴履いてると親指痛くてしようがない。

――それだけ心をつかまれた

佐藤 祭り、神輿を本当に大事にしている人たちなんですよ。古き良き時代みたいなものが消えていっている中で、これだけ強く根付いてる。10年20年と世の中が変わっていっても、この祭り、ここにいる人たちはきっと変わらないんだろうなと思います。

――山岸さんとは現在、帝国ホテルプラザ東京で共同で写真展「帝国ホテルの記憶~IMPERIAL Legacy~」を開いている

佐藤 同じ場所、同じ時間に撮っているんですけど、見え方が全然違うんです。そこが面白いところですね。

――写真家としてのスタイルが違う

佐藤 全然違います。そこのこと言うとケンカになるんで。聞きたくもないし、言いたくもないしって感じです。

――佐藤さんのスタイルとは

佐藤 視点が独特だともともと言われてきたので、そこは私の良い部分として捉えてます。「倫子さんぽいよね」という言葉をいただけたら自分的な写真が撮れてるのかなといつも思いますね。

――そんななか今回の深濱の撮影ではキャリア初めてのことがあった

佐藤 今まで自分の撮った写真を見て興奮するとかなかったんですけど、今回は見返した時に祭りの興奮がよみがえってきて高揚しました。日本中の人たちが祭りを好きなのも、撮りたがるのも少し分かりましたね。

――祭りが好きになった

佐藤 他のお祭りを撮ろうとは思いませんけどね(笑い)。祭りには伝統があって文化があって地域がある、それが大切なんだと撮影を通して感じましたね。元気になれる写真展だと思います。ぜひお越しください!

☆さとう・みちこ 東京都出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科を卒業し、株式会社資生堂宣伝部写真制作部入社。退社後、フリーランスに。クリエイティブスナップ作品で東京を中心に個展・グループ展を開催。講座やセミナーなどの活動も行う。夫は写真家の山岸伸氏。

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