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コンビニの〝常識〟が覆る? ミニストップの30秒ホットドッグに見る「店内調理」の可能性

東スポWEB / 2024年5月30日 18時21分

ファストフード注文専用カウンターが設置されたミニストップ神田錦町1丁目店

30秒でアツアツのホットドッグ! ミニストップは20日、コンビニとスーパー、ファストフードを組み合わせた新型店“ニューコンボストア”の東京・神田錦町1丁目店をオープンした。流通ウォッチャーの渡辺広明氏が「できたて」と「店内調理」が持つ可能性について解説した。

18日に行われた店舗説明会で、藤本明裕社長は「ファストフードとコンビニエンス、専門店品質のおいしさと便利さを実現するために売り場を変革した」と取り組みの意義を語り、ファストフード商品の核と位置付けられたホットドッグについて「過去にも取り組んだことがあったが提供時間が1~1分半くらいかかってしまっていた。(これからは)30秒で出せます!」と豪語した。

ホットドッグ(税込み214円)のパンは焙煎した胚芽を使用して豊かな風味ともっちり食感を実現。天然羊腸を使用したあらびきポーク100%のソーセージはパリッとジューシーだ。ほかにも野菜を摂取できるトルティーヤ「サラダラップ」(421円)など主食にも注力。店頭のオーダー端末のほか、モバイルオーダーやデリバリーアプリにも対応している。

渡辺氏は「パンにソーセージを挟むだけ…なんですが、注文から30秒以内というのはすごいことです。マクドナルドでも自動グリルが(ハンバーガーの)パティを焼くのが約38秒ですからね」とスピードを高評価した。

ミニストップの歴史をひもとくと、創業は1980年でジャスコ株式会社(現イオン)の出資で設立された。先行していたセブン―イレブン、ファミリーマート、ローソンの3大コンビニに対抗すべく、ファストフードとコンビニを合体させた“コンボストア”で差別化を図った。当時、イートイン併設は画期的な試みで、その後に他のコンビニが立地を見極めつつ追随したのは周知の通りだ。

今回、ミニストップが再定義した“ニューコンボストア”では生鮮3品(=青果、精肉、鮮魚)を取り扱う点ばかりに視線が集まるが、渡辺氏は店内調理の可能性に目を向けている。

「店内調理の米飯や総菜を提供するローソンの『まちかど厨房』は約9300店舗まで伸びました。メニュー数が異なるので一概に比較できないものの、国内最大の弁当チェーン『ほっともっと』が2444店(2024年4月末時点)よりも大きくなっているというのは注目に値します。セブンとファミマは弁当を作れるほどの厨房を備えておらず、専用工場から納品しています。店内調理機能はフライヤーを使ったFF(=「からあげクン」や「揚げ鶏」など)に絞り込むのがコンビニの最適解とされてきたが、ここにきて“できたて”にこだわるメリットも増えている」

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