【フェンシング】ディオールのパリ五輪アンバサダー・江村美咲「スポーツ、ファッション、どちらも好き」

練習を公開した江村美咲

フェンシング女子サーブルで世界選手権２連覇中の江村美咲（立飛ホールディングス）は、競技内外で大きな注目を集めている。

開幕まで２か月を切ったパリ五輪で金メダルが期待される江村は、３１日に都内で練習を公開。「今後の人生、いろんな可能性を切り開くチャンスの舞台だとも思っている。今までお世話になった方々に一番いい形で恩返しができるチャンス。本当に金メダルを取りたい気持ちは強いけど、そのためにもあえて結果ばかりを意識しすぎずに、プレーに集中していきたい」と抱負を語った。

３年前の東京五輪は個人で３回戦敗退。団体は５位に入るも、メダルに届かなかった。それでも、２２年、２３年世界選手権個人で金メダルを獲得するなど、認知度は右肩上がり。当の本人は「正直、自分がどのくらい注目、期待されているのかピンと来ないまま今まで過ごしている」と苦笑いを浮かべながらも「勝てるようになり、負けるのが怖くなって、逃げ道をつくる自分がいたが、それではベストは出せない。１年前くらいから自分を信じて出し切れるようになった」と手応えを口にした。

２７日には高級ブランド「ディオール」のパリ五輪・パラリンピックのアンバサダーに選出された。江村は「純粋にうれしかった。身が引き締まる」と感謝を口にし「スポーツ、ファッション、どちらも好き。アンバサダーとして好きなことをつなげるポジションをいただいたのでもっと広めたい」と力強く宣言。真夏の祭典で主役の座をつかみ取る覚悟だ。