市川團十郎 長男・新之助と〝連獅子〟披露へ「今回は放っておこうかな」「怒りもせず、吠えもせず」

市川團十郎

歌舞伎役者の市川團十郎白猿（４６）が３１日、大阪市内で「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台『十月大歌舞伎』」（１０月１０～２６日＝大阪松竹座）の取材会に出席した。

昼の部では「雷神不動北山櫻」を披露する。二代目市川團十郎白猿が約２８０年前に大阪で上演し、大当たりした作品だ。夜の部では「義経千本桜 鳥居前」、「一條大蔵譚 奥殿」を披露し、さらに團十郎とその息子・新之助が親子で「連獅子」を行う。

紋付き袴姿で金屏風前に現れた團十郎は、襲名について「父が團十郎を襲名する時は大変だったと思う。私の場合は、コロナ禍だったので、いろんなことが割愛されてますね。礼儀作法は最大限に示すんですけど、だいぶ父とは違う襲名披露興行をやった。コロナは演劇界に大きな影響をおよぼした」と語った。

続けて親子で行う連獅子について「親として気をつかわなければいけないのは（新之助の）声変わり。そういうことも推測しながら『連獅子』にした。今回は放っておこうかな。あまり余計な事を言わず、怒りもせず、吠えもせず、突き放していこうと思う。そういうことの結果を１０月（公演）で見ていただけたらおもしろいかな」と笑顔で答えていた。