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【巨人】突然変異の23安打18得点大勝! そのウラに「禁断の練習メニュー」の解禁

東スポWEB / 2024年6月5日 6時6分

選手を拍手で迎える阿部監督

巨人が4日のロッテ戦(東京ドーム)で球団記録に並ぶ9者連続安打を含む23安打の猛攻を浴びせ、18―2で大勝した。セでは2位の広島に1・5ゲーム差とし、交流戦では首位タイに浮上。打線は低空飛行が続いていたが、突然変異とも言うべき大爆発の裏にはチーム内で〝タブー視〟されていた練習メニューの解禁もあった――。

まさにつるべ打ちだった。同点の3回に先頭の新助っ人、ヘルナンデスの左前打を皮切りに先発した山崎伊を含め9連打などで大量11得点を挙げた。この日、球場を訪れた長嶋監督が最大11・5ゲーム差を逆転したのが1996年の「メークドラマ」。そのきっかけとなった同年7月9日の広島戦(札幌・円山球場)以来となる球団最多タイ記録だった。

さらに1イニング12安打はセ・リーグ最多タイ記録のおまけつき。この圧勝劇で貯金5とし、阿部慎之助監督(45)は「サインも何もなかったですけど、とにかくすごい」とナインの奮闘をたたえた。

交流戦は7戦39得点と打線がホッカホカ。もちろんパ・リーグに巨人打線のデータが少ない要因はあるものの、それだけではなかった。球団関係者は「交流戦に入る前に早出練習を再開することが決まりました。あまりにも打てない状況になりふり構っていられないということでしょう」と説明した。

昨季まで2年連続でBクラスの4位に沈んだが、本塁打とチーム打率はリーグ1位だった。それを下支えしたのは、大久保前打撃チーフコーチの進言を承諾した原前監督のもとで行われた「アーリーワーク」。ビジターの試合でもわざわざ練習場所を借りて秋広や門脇ら若手を徹底的に鍛え上げた。

しかし「新風」をスローガンに掲げた阿部監督が前年までのやり方を踏襲することはなかった。キャンプ中から「早出練習」とわざわざネーミングまで変えて、シーズンに入ってからはコンディションを整えることを最優先に封印状態にあった。

とはいえ、先月は26日の阪神戦(甲子園)まで1試合平均2・2得点と極度の貧打に陥っていた。「なかなか打線が振るわないですけど、いつかは爆発してくれると思ってます」としていた阿部監督だが、その裏ではしっかりと手を打っていたわけだ。

この日も午後1時過ぎから早出特打が行われ、参加したドラフト4位の泉口は3回に適時打を放ち、秋広も2安打をマークした。

早出に参加しないヘルナンデスや岡本和ら主力の活躍があってこそとはいえ、打線のつながりを生む一助となっていることは確かだろう。

指揮官が「これがずっと続くってわけでもない。明日はまた僅差のゲームだと思ってやってほしい」とクギを刺したように打線は水物。どこまで持続できるかが今後のカギとなりそうだ。

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