映画「THIS MAN」7日公開 天野友二朗監督「従来の邦画が持つ気迫や作品性を取り戻す」
東スポWEB / 2024年6月5日 11時6分
映画「THIS MAN」(天野友二朗監督)が7日から全国で上映される。
2006年頃から世界的に広まった有名なインターネット・ミーム「This Man」に日本独自の解釈を加え、なすすべなく人々が死んでいく描写を通して昨今のコロナ禍の惨状を風刺した作品だ。
北米最大のジャンル映画祭「ファンタジア国際映画祭」に入選した作品で、「西部劇のインスピレーションとJホラーのテーストを融合させた、完璧な〝恐怖の融合〟だ。天野友二朗監督は、東洋と西洋の古典スタイルを巧みに融合させ、パンデミックのような殺りくの様相をゆっくりと、さりげなく露呈させながら、見る者を常にハラハラドキドキさせる親密的で暴虐な作品に仕上げた。このようなポテンシャルがあれば、ハリウッドリメークされても不思議ではない」と絶賛されている。
天野監督は「人はいつ死ぬか分からないからこそ、幸せに生きることができます。そんな私たちに、死を宣告しに来る存在が、謎の男This Manの恐怖だと思います。3・11やコロナ禍などをへて、自分の力ではどうしようもできない部分で、大切な人を失い日常を傷つけられた人がたくさんいます。それらが突然自分の身に起きたら?ということをこの映画は突き付けます。身近な人をもっと大切にしよう、日常をもっと大切にしよう。映画を見た後、そう思う人が増えたらと願っています。私はイチ映画ファンとして、いま一度、従来の邦画が持つ気迫や作品性を取り戻すために、古今東西のあらゆる作品を参照し、一つのファンアートとしてこの映画を製作しました」と語る。
出演は、出口亜梨沙、木ノ本嶺浩、鈴木美羽、小原徳子、茜屋日海夏、校條拳太朗、般若、アキラ100%、中山功太、津田寛治、渡辺哲。
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