1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

白髪増えた?水原一平が罪認める 大谷翔平を「被害者A」呼び 虚偽納税問われ「有罪です」

東スポWEB / 2024年6月5日 11時25分

うつろな表情の水原被告(ロイター)

【カリフォルニア州サンタアナ4日(日本時間5日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平被告(39)がカリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷し、銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪を認めた。大谷の名前を出さずに「Victim(被害者)A」と表現し、銀行口座の金が賭博で負った膨大な借金を返済する「唯一の方法だった」と語った。一方、大谷は「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思ってます」と声明を出した。判決は10月25日午後2時(同26日午前6時)に言い渡される。

水原被告は黒のスーツ姿で約50台のカメラ、100人を超える報道陣が待ち構える中、午前8時44分に連邦地裁にフリードマン弁護士とともに姿を見せた。襟足が伸び、少し白髪が増えた印象だ。ヒゲはそっていたが、どこかやつれているようにも見えた。

前回の罪状認否ではメディア関係者の傍聴が認められずに締め出された記者46人が連名で抗議文を提出する騒ぎになったが、この日は通常通りに傍聴が可能になり、100席の傍聴席は日米のメディア関係者が埋めた。

午前9時ごろに審理が始まり、水原被告は右手を挙げて宣誓。「イッペイ・ミズハラ」と名前を名乗った。

裁判官は無罪から主張を変えたことについて、その意味や、水原被告が正しく判断できているかどうか確認。確認事項を30分以上かけて一つひとつ読み上げられると、「Yes、sir(イエス・サー)」「No、sir(ノー・サー)」と機械的に返答した。

「最後に罪を認めますか」と問われ、「Yes、sir」。裁判官から「自分の言葉で何をしたか話してください」と促されると言葉を絞り出した。

「私はVictim(被害者)Aのために働いていました。そしてギャンブルで膨大な借金を抱えました。(返済のために)彼の銀行口座にアクセスすること以外考えられませんでした。そして私は彼の銀行からお金を送金しました」

大谷の名前を出さずに「Victim」と表現、検察側も「プロのスポーツアスリート」と説明していた。

裁判官から「税金については?」と聞かれると「私は申告しませんでした」と話した。5月14日(同15日)の罪状認否では手続き上の理由から形式的に無罪を主張していたが、銀行詐欺を「guilty(有罪)」、虚偽の納税申告を「guilty(有罪)」と認めた。

判決の言い渡しは10月25日午後2時に決定した。2つの罪に対する量刑は最長で禁錮33年となっているが、司法取引に応じており、軽減される見込みだ。

裁判所を出ると約50人の報道陣に囲まれ、コメントを求められたが無言で車に乗り込んだ。

連邦地検によると、水原被告は2021年11月ごろから24年3月ごろにかけて、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷の口座から約1700万ドル(約26億3000万円)を盗み、賭博の胴元側に不正に送金した。大谷の口座から得た金を課税所得として報告しなかったとして、虚偽の納税申告の罪にも問われていた。

水原被告が有罪を認め、MLBが声明で被害者と認めたことで、3月20日の韓国・ソウルでの開幕戦後に発覚した違法賭博問題は完全決着。大谷は晴れて野球に集中できる環境になった。ワールドシリーズ制覇を目指すだけだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください