【大相撲】大の里 視線は早くも名古屋場所「優勝の余韻は１週間味わったのでもう終わり」

朝稽古を公開した大の里

大相撲夏場所で、史上最速の初土俵から所要７場所で初優勝した小結大の里（２３＝二所ノ関）が５日、茨城・阿見町の部屋で朝稽古を公開した。

師匠の二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）が見守る中で約１時間半、ぶつかり稽古などで汗を流した。大の里は「（稽古は）火曜日（４日）から再開した。６月は巡業がない分、自分のペースで基礎、基本を見直したい。基礎、基本を忠実にやって四股、てっぽう、すり足をじっくりやっていきたい」と説明した。

石川出身の大の里は２日に金沢市内で初優勝祝賀会が開かれ、馳浩知事ら約５５０人に祝われた。「（優勝してから）何も考えないで１週間ゆっくり休めた。優勝の余韻は１週間味わったのでもう終わり」と気を引き締めた。

夏場所を１２勝３敗で優勝し、名古屋場所（７月１４日初日、愛知県体育館）の成績次第では、大関昇進の可能性も出てくる。「夏場所のいいところも悪いところも、来場所につなげたい。３敗は反省の多い負け方だったし、自分の弱点を時間がない中で修正する。残り１か月で修正して、名古屋場所に向けて頑張りたい」と力を込めた。