【Ｆ１】レッドブルとペレスの契約延長を元王者が続々批判

セルジオ・ペレス（ロイター）

Ｆ１のレッドブルがセルジオ・ペレス（３４）と２０２６年まで２年間の契約延長したことに対して、元王者たちが続々と批判の声を上げた。

今季限りで契約が切れるペレスは直近の数戦で不振に陥っており、一時は退団の可能性も取りざたされたが、結局レッドブルは既定路線だった契約延長を決断した。

この結果を疑問視したのが、タイトル獲得経験のあるレジェンドたちだ。

ポッドキャスト番組「Ｆ１ネイション」に出演したデーモン・ヒル氏は「セルジオ・ペレスは遅すぎる」とバッサリ。そして、王者のドライバーとしてはふさわしくないと批判を展開した。

「覚えておかなければならないのは、フェラーリとマクラーレンにはそれぞれ攻撃できるドライバーが２人いるということだ。チェコ（ペレスの愛称）についても同じことが言えるかどうかは分からない」と上位を争うライバルチームのドライバーと比べ、その実力を疑問視した。

「（ペレスにとって）フェルスタッペンからコンマ３秒離れているのは、もはや十分ではない。このギャップに突っ込めるクルマはたくさんあるからだ」とペレスのスピード不足はチームに危機をもたらすとズバリ指摘した。

また、英メディア「ＧＰブログ」はジャック・ビルヌーブ氏のコメントを伝えた。

「彼はレッドブルで最悪のシーズンを過ごしている。通常なら最初の数レースは素晴らしい成績を残すはずだ。しかし今年はそれすらなかった。その上、彼は崩れ落ちてしまった！ シーズン開始時にすでにマックス（フェルスタッペン）の後ろだったのに、今やさらに０・５秒遅れてしまった。（その間には）グリッド上に１０台の車が並んでいる」と追及。ペレスはもはや入賞すら危ういケースもあると今後を不安視した。

衰えが見えるベテランにもかかわらず、複数年契約を結んだレッドブル。その決断は吉と出るか凶と出るのか…。