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蓮舫氏に事前運動で公選法違反の疑い 〝後出しジャンケン〟小池都知事は「高みの見物」

東スポWEB / 2024年6月6日 6時17分

問題となっている6月2日の枝野氏、蓮舫氏の街頭演説

東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に立候補を表明した立憲民主党の蓮舫参院議員が針のムシロだ。小池百合子都知事に舌鋒鋭く切り込み、強力なライバルに躍り出たが、過去の醜聞が蒸し返されれば、事前運動の公選法違反の疑いでやり玉に挙げられている。

蓮舫氏にミソがついたのは2日の立候補表明後初となる東京・有楽町で行った街頭演説会だ。報道陣や聴衆は雨で野ざらしの中、蓮舫氏は屋根の下での〝女王様演説会〟で、日本維新の会の馬場伸幸代表は「X」(旧ツイッター)に「自分達は濡れないところで演説をやる、というところがこの方々の普段の政治姿勢に現れていると感じるのは小生だけでしょうか?」とチクリとポストした。

これだけではない。この時、蓮舫氏が「七夕に予定されている都知事選に蓮舫は挑戦します。皆さんのご支援、どうかよろしくお願いします」とあいさつすれば、応援に駆け付けた立憲の枝野幸男前代表も「みんなが安心して住める東京、日本をつくっていきましょう。そのために蓮舫さんを勝たせましょう」とエールを送っていたのだ。

この様子がメディアで報じられると「投票の呼びかけができるのは選挙中だけ。事前運動の公選法違反!」と問題視する声が噴出。先月、埼玉・所沢の小野塚勝俊市長が市長選告示前の街頭演説で、「絶対に勝ちます。皆さんのお力を頂きたい」と投票を呼び掛けたことで、公選法違反(事前運動)の疑いで書類送検されていたことも拍車をかけた。

弁護士で立憲の米山隆一衆院議員は「まあギリですね。こういう『しまった言い過ぎた!』は実際の場面で各所、各陣営で見られ、(中略)それでどうにかなるようなものではありません」とグレーながらも以後、気を付けるべきと説いた。

公選法違反といえば、4月の衆院東京15区補選で他陣営の演説を妨害するなど、大暴れしたつばさの党・黒川敦彦代表らがグレーゾーンといわれた自由妨害の疑いで、逮捕されている。黒川容疑者は「捜査は小池都知事の圧力だ」と不当逮捕を訴え、警視庁による小池氏への忖度との見方も出ていたばかりだ。

NHK党の立花孝志党首は5日、自身のユーチューブで「(蓮舫氏の事前運動の疑いで)すでに多くの人が告発しようとしている。(枝野氏の)『勝たせましょう』という発言はこれまで検挙されていなかっただけで、明らかな公選法違反。蓮舫さんはそれなりの報いを受けると思う」と指摘した。

蓮舫氏を巡っては、小池氏が公約を発表してから、自身も政策を打ち出すとの考えだが、その小池氏はまだ3選出馬の表明すらしていない。蓮舫氏とは長年の仇敵に当たる元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏からは「『リセット』『反自民・非小池』を安易に使ってしまったミスを挽回するには早く公約を出すべきだ」と連日、Xでダメ出しされているが、スルーしている。

また、二重国籍騒動や薬物で逮捕歴のある社長との交友歴など過去のスキャンダルも蒸し返され、週刊誌の格好のネタになっている。

「都知事選はこれまで現職が負けたことがありません。さらに後出しじゃんけんした候補が有利とされるのは、何か発言でボロが出たり、メディアなどの身体検査にさらされたりするリスクが減る点もある。ただでさえアンチの多い蓮舫氏ですから、小池氏は告示直前まで動く必要がなく、高みの見物でしょう」(永田町関係者)

告示まで2週間と迫り、各陣営の駆け引きは続く。

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