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【大相撲】大の里の恩師が感じた〝驚異のメンタル〟「さらに上の番付を目指せる素質」

東スポWEB / 2024年6月6日 6時21分

幕下以下の力士に胸を出す大の里

恩師も太鼓判だ。大相撲夏場所で初優勝した小結大の里(23=二所ノ関)が5日、茨城・阿見町の部屋で稽古を行った。先場所は初土俵から所要7場所で賜杯を抱き、史上最速記録を樹立。名古屋場所(7月14日初日、愛知県体育館)の成績次第では大関取りの可能性もある中、恩師で新潟・海洋高相撲部総監督の田海哲也氏(63)が本紙の取材に応じ、大の里との会話を通じて感じた〝驚異のメンタル〟を明かした。

この日の大の里は約1時間半、四股やすり足などの基礎運動やぶつかり稽古で汗を流した。「優勝の余韻は1週間味わったのでもう終わり。現状に満足せずに、高みを目指して頑張りたい」と気持ちを引き締めた。夏場所では史上最速の初土俵から所要7場所、新三役では67年ぶりと記録ずくめの優勝を果たした。

先場所後の2日には、地元の石川・金沢市内で開かれた初優勝祝賀会に出席。約550人の参加者から祝福された。大の里は、新潟・糸魚川市の能生中と海洋高に相撲留学して6年間、田海氏に師事。祝賀会にも参加した恩師は「幕内最高優勝で、これから(両国)国技館に本人の額がかかって、本当に誉れだし立派です。限られた人しか三役になれないし、限られた人が頂点に行くわけだから」と教え子をたたえた。

その田海氏によると、本人と会話を交わす中で驚かされた出来事があったという。大の里が3敗の単独トップで迎えた千秋楽は、1差の4敗で大関陣を含む4人が追いかける大混戦。ただでさえ平常心を保つことが難しい状況に加え、勝てば優勝が決まる本割は立ち合いで変化を見せることもある〝クセ者〟関脇阿炎(錣山)との顔合わせだった。それでも、大の里は真っ向勝負でぶつかって完勝。見事に賜杯を手にした。

恩師は「阿炎が引き落としとか手をたぐってきたらどうするかなとか、普通の人は考える。だけど、大の里に聞いたら『余計なことは何も考えませんでした。思い切って行こうと思いました』と言っていた。このひと言を聞いた時に、これも長所だし、才能だなと思った。普通だったら悩んだり、前日寝られなかったりすると思う。それも、さらに上の番付を目指せる素質だと感じた」。大一番でも決してブレることがないメンタルに太鼓判を押した。

新入幕の初場所から3場所続けて2桁勝利と安定感は抜群。2015年夏場所では当時関脇の横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が初優勝し、三役を2場所で通過して大関に昇進した例もある。大の里も名古屋場所で好成績を残せば、大関取りの機運が高まる可能性も十分だ。

田海氏は「当時の照ノ富士も初場所が8勝7敗で、その後に2桁勝利を続けて大関に上がった。大の里は常に2桁勝っているし、こんなに安定しているお相撲さんはいない。(名古屋場所で)優勝は厳しいかもしれないけど、11勝したら大したもの。今場所の12勝は大きかったと思う」。看板力士への挑戦に期待を寄せた。恩師からのエールを胸に、期待の大器は来場所も結果を残せるか。

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