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【日本ハム】水谷瞬のブレークで〝うれしい悲鳴〟 左翼固定で「チャレンジ枠」消滅危機

東スポWEB / 2024年6月8日 6時2分

大ブレークの日本ハム・水谷

日本ハムが水谷瞬外野手(23)の大ブレークに〝うれしい悲鳴〟を上げている。水谷と言えば昨オフの現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムに移籍。今季がプロ6年目の大砲候補もソフトバンク時代は分厚い戦力層もあり一軍出場はかなわなかった。

だが、日本ハムに加入後は新庄剛志監督(52)の「全選手に出場チャンスを与える」という方針のおかげで出番を得ると打棒が爆発。5月下旬から始まった交流戦に入るとその勢いは止まらず7日現在で打率5割1分5厘打ちまくり、交流戦の首位打者に君臨している。

この水谷の「大化け」には新庄監督も目を丸くするばかり。先日、指揮官にその理由を問うと「何なんだろうね。わからん」とけむに巻きながらも「打席の雰囲気でしょ。(ボールの)見逃し方とかバットの出方がいいからね」とニンマリ。その上で「今後も起用? そうそう。(将来のチームのためにも)頼りになるバッターに育てていかないといけないし」と当分は積極的に起用していく方針を明言した。

まだ外野守備には課題があるものの、身長193センチ、99キロという恵まれた体格から放たれる豪打はやはり魅力しかない。「3番・左翼」で先発出場した7日のヤクルト戦(神宮)でも第1打席から左翼席に豪快な今季第2号を突き刺すなど3打数2安打1打点。こんな打棒を見せられれば起用したくなるのも無理はない。ちなみに自らは7回に単打を放った後に代走を送られて途中交代したが、チームは延長11回の末に5―4で執念の勝利をもぎ取った。

ただ、この水谷の躍進のおかげでチーム内には新たな問題も浮上している。左翼に水谷が固定されることで今季序盤からの「チャレンジ枠」が消滅危機に直面しているからだ。

今季の日本ハムは新庄監督のもとで各ポジションを固定化。その中で唯一絶対的なレギュラーがいなかったのが左翼だった。そのため、この「枠」を使って主に二軍で好成績を残した選手を抜てき。昇格直後に先発出場させるなど日替わりで各選手に奮起を促す傾向があった。

だが、ここにきてその左翼に水谷が定着。レギュラーを奪いつつある。こうなるとレギュラーは固定できる反面、二軍で好成績を残した選手を一軍で試すポジションがなくなる。現在チームの一軍には野村、五十幡、新人の宮崎らがポジション奪取を虎視眈々と狙うが、出場機会は減少気味。二軍でも新外国人のスティーブンソンや今川、清宮らが控えるものの、水谷の活躍により一向に声がかからない状態が続いている。チームにとってこの状況は想定外だったはずだ。

もっとも、この全ポジションのレギュラー固定はチーム力が着々と強化されている証拠。新庄監督も指揮官就任直後から理想に掲げていた状況でもある。水谷の躍進により、日々の試合で選手を成長させる日本ハムの育成は変貌を遂げつつあるが…。成長ゆえの〝変化〟と考えれば、これもいい傾向か。

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