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【RIZIN】榊原CEOが明かす 朝倉海UFC参戦の舞台裏「『損して得取れ』っていうことですよ」

東スポWEB / 2024年6月10日 5時3分

呼び込んだ朝倉海(奥)と握手を交わす榊原CEO

損して得取れ! 格闘技イベント「RIZIN.47」(9日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で、RIZINバンタム級王者の朝倉海(30)が王座を返上し、世界最大の総合格闘技イベント「UFC」(米国)に参戦すると発表した。RIZINにとっては〝ドル箱〟とも言えるスター選手を手放すことになるが、決断に至った経緯とは? 榊原信行CEO(60)が取材に応じ、その舞台裏と本音を明かした。

かねてささやかれていた移籍が、ついに正式決定した。この日の休憩前、UFCとの交渉窓口を担っていた榊原CEOに呼び込まれリングに上がった海は、自らの口で「僕はRIZINのベルトを返上してUFCに行きます!」と宣言した。

詳細については近日中にUFCサイドから説明されるとした上で「すごくうれしい報告のはずなんですが、すごく寂しい気持ちです。UFCで王者になってきます。そして世界中のファンを連れて必ずここに帰ってくるので楽しみにしていてください!」と力強い声で呼びかけ、ファンから喝采を浴びた。

押しも押されもせぬRIZINのトップスターだ。放出となれば団体の大損失になるが、榊原CEOは背中を押すことを決めた。その理由を「60も超えると、とがったところがなくなって『やらせてやりたいな』って思っちゃうんですよ」と好々爺(や)とした笑顔を見せる。

放出を認めるに至った胸中を「本人にRIZINのベルトを守っていく以上に、やりたいことが生まれているわけです。それでUFCにもいい回答をもらえているとすると、あとは僕ら…というかRIZIN側のことなんですよ。それで『RIZINが止めて、UFCに行けませんでした。それでRIZINでとりあえず戦っていきます』っていう姿をRIZINのファンが見たいのかっていうと、違うんだろうなって」と明かした。

とはいえ、決して〝感情論〟のみで下した決断ではない。UFCに挑戦することで、中長期的にメリットもあると見ている。例えば、海の活躍がUFC視聴者へのRIZINのアピールになる。さらにこれをきっかけにUFCを目指す選手が、ステップアップ手段の一つとしてRIZINを選ぶケースも増えると見込む。

「新しい選手を獲得する大きな原動力にもなると思います」

説明しながら経営者の顔になった榊原CEOは「『損して得取れ』っていうことですよね。大きなソロバンをはじいた方がいい。RIZINで一番メインを張った男ですから。確かに瞬間は損かもしれないですけど…」と〝主役〟の離脱を次なるステップアップにつなげたいと強調。「返上されたベルトを巡ってもまた新たな戦いが繰り広げられると思うし。僕らも朝倉海にしがみつくのではなくて、チャレンジをするべきだなっていう思いに最終的にはなったんです」と肩を回した。

最後に今回の決定を前に葛藤がなかったかを問われた榊原CEOは「ありましたよ。『1回くらいは防衛戦をして…』とか。ただ防衛戦をしてそこで〝下手〟を打てば今回の話に水を差すようなことにもなりかねない。だからいいかなって」。

ファンとRIZINの大きな期待を背負って羽ばたく海は、新天地でも期待以上の結果を残してくれそうだ。

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