【阪神】岡田監督〝因縁の戦い〟3連勝! 西武・渡辺監督代行を相手に晴らした「13年前の屈辱」
東スポWEB / 2024年6月10日 5時3分
阪神は9日の西武戦(甲子園)に3―0で逃げ切り、今季2度目の同一カード3連勝を飾った。6日時点で貯金ゼロとなって充満していた重苦しいムードも吹き飛ばす快勝劇。しかも岡田彰布監督(66)にとって渡辺久信監督代行兼GM(58)は〝因縁の相手〟でもあり、あの13年前の屈辱を晴らすスイープだった。
痛快な勝ち方だった。先発した才木が8回一死まで無安打無失点投球。快挙達成は持ち越しとなったものの、ハーラー単独トップに立つ7勝目を挙げ、試合後の岡田監督も「これはノーヒットノーランいくぞと言うとったんやけどな」とゴキゲンな試合運びだった。
ただ何の因果か、渡辺監督代行とは浅からぬ因縁もあった。13年前の2011年。当時、オリックスで指揮を執っていた岡田監督は西武率いる渡辺監督と大接戦を繰り広げていた。そして同年11月18日に迎えたシーズン最後の144試合目で、ゲーム差なしの「勝率1毛差」でCS出場をさらわれた。
当時は東日本大震災の影響で試合開始後、3時間30分を過ぎて以降は新しい延長回に入らないとの特別ルールが採用されていた。同点の場合は引き分け。CSに出場する条件はオリックスが引き分け以上、西武は勝つしかない状況。両軍は同日に別々の球場で試合を行い、オリックスが約1か月間守り続けた3位から転落した。
そんな悪夢もありながら、西武では成績不振によって松井監督が休養。交流戦から渡辺監督代行が指揮を執る奇跡的な巡り合わせとなった。11年当時は両軍とも〝死球合戦〟のような形となり、審判から警告試合が宣告されたほど犬猿の仲だったが…。
岡田監督からすれば〝そんな昔のこと、忘れてしもたわ〟となるかもしれないが、深刻な貧打に陥っていた打線は2試合連続で2桁安打を記録。何より快投を演じた才木について「ひと皮むけたか」と問われると「そらオマエ、もうむける皮もないやろ。新人のピッチャーちゃうんやから」と報道陣の笑いを誘うなど冗舌だった。
13年前の過去を清算し、復調してきた岡田阪神はこのまま交流戦でV字回復となるのか。
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