〝ジョーカー議員〟河合悠祐氏が都知事選出馬へ「新キャラで行きます」 政見放送でスキャンダル暴露も予告

都知事選に出馬する〝ジョーカー議員〟河合悠祐氏

悲劇の都知事選を喜劇に変える。埼玉・草加市議で〝ジョーカー議員〟こと河合悠祐氏（４３）が東京都知事選（２０日告示、７月７日投開票）に自身が党首を務める政治団体「ジョーカー議員と投票率を上げる会」から立候補の意志を固め、近く正式表明することが分かった。「ダークヒーローになります」と河合氏は不敵な笑みを浮かべ、都知事選への野望を明かした。

河合氏は京大卒、同志社大大学院司法研究科修了の元インテリ芸人。実業家だった２０２１年に千葉県知事選で、顔面白塗りのジョーカーペイントで、「千葉県全体を夢と魔法の国にする！」「九十九里浜をシーにしたい！」などの仰天公約を掲げて、政界に殴り込みをかけた。ジョーカー候補誕生は世界中でニュースになり、落選したものの選挙ジャックに成功した。

その後は衆院選や参院選に立候補するも落選。完全無所属で立候補した一昨年の草加市議選で当選を果たし、日本初となるジョーカー議員となっていた。都知事選挑戦となると議員バッジを失うことになるが、最高峰のステージで成り上がりを狙う考えだ。

河合氏は「ダークヒーローになって、いままでの民主主義の歴史上ないぐらいのパフォーマンスをさせていただきます。街頭演説では他の候補者に質問しに行きますし、政見放送ではある大物政治家のスキャンダルを暴露します。選挙ポスターも権力者などをやゆする３００種類を用意して、東京中に張るので、ぜひ探してください。ミュージックビデオを１７日間の選挙期間中に１７曲出します。４年前に出馬したスーパークレイジー君を超えます」。

昨今、世を騒がせているつばさの党やガーシー（東谷義和）の名前を挙げて、ダークヒーローのハイブリッドとなるつもりだ。これまでジョーカーのメークで選挙を戦ってきたが、今回は「新キャラで行きます」。立候補を正式表明する記者会見の場でお披露目するとのことで、ジョーカーとは異なるキャラクターの投入もにおわせた。

映画「ジョーカー」の主人公を地でいく河合氏は「この悲劇的な社会で生きていてもしゃあないと思っている。だからこの都知事選を喜劇に変えてみせます」と意気込んだ。

これまでも選挙でピエロを演じ、政治に無関心の層を振り向かせ、投票率向上に腐心してきたが、都知事選で集大成となるのか――。都知事選には４０人以上の候補者が乱立する見込みで、河合氏の参戦でカオスに拍車がかかることになる。