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イスラエル〝象徴的存在〟含む人質4人救出 ハマスの建物を同時襲撃した「アルノン作戦」の中身

東スポWEB / 2024年6月10日 6時8分

ノア・アルガマニさん(右)はハマスから救出されたが…(ロイター)

パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトでイスラエル軍が実施した人質奪還作戦「アルノン作戦」で人質4人が救出された。その1人は、拉致被害の象徴的存在でもあった人質のノア・アルガマニさん(26)だった。

昨年10月7日、イスラム組織ハマスは、ガザとの境界付近で開かれていた野外音楽フェスティバル会場を襲撃し、約1200人を殺害し、イスラエル領内から民間人や兵士251人を連行した。フェスで襲撃された人々の悲惨な動画、画像が即日、SNSなどで拡散し、その1人はイスラエルの学生アルガマニさんだった。

2人の男によってバイクに乗せられ「殺さないで! ノー、ノー、ノー!」と叫ぶも、猛スピードで連れ去られてしまった。その間、ボーイフレンドは別の男にがっちりと拘束され、連れ去られるのを見ているしかなかった。動画を見た家族が本人と確認した。生死は不明だったが、その後、ハマスによる拘留のもと生きている動画が公開された。そして、8か月ぶりに救出された。

警察の精鋭対テロ部隊ヤマムの隊員、総保安庁シンベト、イスラエル国防軍数百人が奪還作戦を実施。ハマスが管理する二つの建物を同時に襲撃した。一つにアルガマニさん、もう一つに男性3人が拘束されていた。作戦は当初「夏の種」と呼ばれたが、戦闘で重傷を負ってその後に病院で死亡した救出チームのリーダー、アルノン・サモラ司令官にちなんで「アルノン作戦」に変更された。

ヨアブ・ギャラント国防相は、この作戦を「イスラエル国防省に勤務した47年間で目撃した中で最も英雄的で並外れた作戦の一つ」と称賛した。

シンベトが1か月前に、人質の居場所に関する情報を得た。人質はハマスに所属する家族の民間人の家に拘束されており、ハマスの戦闘員が警備しているという。

軍事事情通は「いまだに120人の人質が拉致されており、うち少なくとも42人の死亡が確認されています。ハマスは人質を人間の盾として利用し、交渉材料にもしています。イスラエル側にとっての戦争難易度としては、人質1人がハマスの一個大隊に相当するといわれています。今回の作戦成功に、イスラエル側は自信を深め、『諜報活動と処刑によりライオンの口に入ることが可能となった』と言っています。追加の救出作戦の可能性もあるかもしれません」と指摘している。

イスラエル・ガザ戦争は新たな局面を迎えるか。

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