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蓮舫氏〝反自民〟からシフトチェンジも…小池都知事進める「神宮外苑再開発」への異議に心配の声

東スポWEB / 2024年6月10日 6時9分

JR阿佐ケ谷駅前で街頭演説した蓮舫参院議員

神宮外苑再開発は〝第2の豊洲〟となるか。東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に立候補を表明している立憲民主党の蓮舫参院議員が9日、都内で街頭演説を行った。公約をまだ発表していないが、外苑再開発について「一旦立ち止まるべき」と明言。再開発反対派は盛り上がるが、党内からは心配の声も上がっている。

蓮舫氏は開口一番、「『蓮舫は批判ばかり』と批判されている蓮舫です」と自己紹介。「本当にそうでしょうか。国会議員の役割は行政監視じゃないでしょうか。皆さんが納めた税金が正しく使われているか。この1点だけで20年間、仕事をしてきました」と〝批判ばかり〟との指摘を打ち消した。

沈黙する小池百合子都知事に対して、先出しジャンケンでいち早く出馬表明した蓮舫氏だが、公約発表はまだ。反小池派の都議は「例えば『神宮外苑の木は切らせない』とか具体的な政策を言ったら『都政のこと分かっているな』と評価されるのに、何も公約を出さないのはもったいない。自民党批判もいいけど、今の都議会自民党は小池氏をヨイショする気の抜けたコーラみたいで叩く価値もない」と不満を漏らしていた。

こうした声が耳に入ったのか定かではないが、この日の蓮舫氏は自民党批判は少なく、都政の課題に時間を割いた。巨額の予算をかける都庁のプロジェクションマッピングの予算縮減を訴えた。さらに東京五輪・パラリンピックの選手村跡地をファミリー向けマンション群に改修した晴海フラッグが投資対象にされている問題への関心を表明した。

神宮外苑再開発についても旗色を鮮明にした。「神宮に100年かけて育てた森をなんで切らないといけないのか。選挙が終わった後にひっそり動かすのではなく、選挙の争点として事業者に再計画をまず出させることから始めたい」と指摘。演説直後の報道対応では「いったん立ち止まるべきだと思いました」と計画ストップを明言した。

かつて小池氏も初出馬となった2016年の都知事選で築地市場の豊洲移転について「いったん立ち止まることが重要」と話していた。その後、都知事に就任すると豊洲移転をストップし、大きな話題となっていた。蓮舫氏の「立ち止まるべき」という発言は8年前の小池氏をほうふつとさせる。

果たして外苑再開発は豊洲移転のような問題に発展していくのか。立憲民主党関係者は「神宮の森の話を打ち出しても、どこまで都民の関心があるのか不透明だ。(都政を巡る課題の)全体からするとごく一部にすぎない。主張することは必要だが、対立軸としては難しい」と、公約の〝1丁目1番地〟にはなり得ないと指摘した。

その上で「小池氏は子育て支援など評価されていることもやっている。やはり『暮らし』にまつわる政策が求められている。東京都の出生率が0・99になったことが話題だが、少子化対策を訴えるのはいいと思う」と、生活に密着した公約が必要と説いた。

再開発反対派の期待もあるが、蓮舫氏は果たしてどうするのか。

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