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【スターダム】安納サオリ 原点が〝アクトレス〟のレスラー人生 入団前は「家賃払えなくて…」

東スポWEB / 2024年6月11日 11時2分

――団体エースとしての自覚も芽生えた

安納 スターダムっていう上を見たからこそ、アクトレスを大きくしたい、安納サオリをもっと知ってもらいたいっていう気持ちにもなった。そのころから「余裕で家賃が払えるぐらいの人間になろう」と思ってめちゃくちゃ家賃の高いところに引っ越したんです。もちろん最初はしんどかった。でも「もっと試合を増やしてください」って言って、なつみと他団体にも出たりしているうちに、バイトも辞めてプロレスでちゃんと食べていけるようになってたかな。

――アクトレスを辞めようと思ったことは

安納 最後に辞めるまで2回ありました。1回目はスターダムに参戦し始めた時。「スターダムに行きたい」って坂口さんに相談したら「もっと頑張んなきゃいけない時に、何言ってんだ」って怒りながら引き留められた。2回目は17年にスターダムから移籍のお話をいただいて。当時どうしたら団体が大きくなるか1人で抱え込んで、しんどかったから移籍する気満々でした。でも、団体初の後楽園大会が決まって、自分を高めるために仲間やお世話になった方の思いをむげにしちゃいけないと思った。坂口さんにも泣きながら止められて、残ることにしました。

――一番印象に残っている試合は

安納(16年9月の)堀田(祐美子)さんとの初シングル。2年目の時にアドバイザーとして来てくださって、初めて向かい合ったのは、1回目のアクトレス辞めたい時期でした。自分の思いを誰にも話してなかったのに、試合の数日前に堀田さんから「サオリ、何か悩んでない?」って電話が来て。大号泣している私に「アンタがアクトレスを引っ張っていかなあかんし、団体で一番なんやからまだ頑張れ」って言ってくださった。その後、試合ではボコボコにやられたんですけど、その時「絶対やり返したろ!」っていう感情が湧き上がった。やられた方が燃えるっていう今の絶対不屈彼女ができあがった瞬間でしたね。

――アクトレスは多くの人気選手を輩出した

安納 言い方悪いですけど、アクトレスのほとんどの子は女優として結果が出なかったからプロレスラーという道を選んだ人。だからプロレスに出合って「もうここで失敗できない」っていう気持ちが、自分自身を強くさせているんだと思うんです。少なからず私はそうだから。プロレスをやっていくうちに女優とは全く違う方面でたくさんの夢がかなった。最初はプロレスラーとして全く認めてもらえず「なめんな!」とかたくさん厳しい言葉をかけられた。でもその言葉があったから、アクトレスにいた子はみんな今まで頑張ってこれたんだと思います。

――今後の目標は

安納 白いベルト(ワンダー王座)を防衛し続けて、「白いベルトと言えば安納サオリだね」って言われるようになること。だからもっと安納サオリを知られなくちゃね。小学校の卒業文集にも将来の夢に「有名人」って書いていたので、地元の滋賀県を歩いたら騒がれるほど有名になる。それに安納サオリが有名になれば、プロレスも知ってもらえるので。自慢のブリッジで安納サオリが世間とプロレスの懸け橋になります。

(インタビュー・木元理珠)

☆あのう・さおり 1991年2月1日、滋賀・大津市出身。2015年5月31日のアクトレスガールズのプレ旗揚げ戦(新木場)でデビューし、18年11月に初代AWGシングル王者に。スターダムにも参戦した。19年12月の退団後はフリーに転向。23年4月、約6年ぶりにスターダムマットに帰還。必殺技は逆さ押さえ込みの体勢からブリッジするポテリング。160センチ、56キロ。

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