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【広島】ノーノー大瀬良大地が体現した 外木場義郎、佐々岡真司、黒田博樹の〝完投DNA〟

東スポWEB / 2024年6月11日 12時0分

広島・大瀬良大地

【赤ペン! 赤坂英一】カープの大瀬良大地は“完投主義者”である。7日のロッテ戦で史上90人目、本拠地マツダでは初のノーヒットノーランを達成。これは今季先発9試合目で2度目の完投でもある。そこで思い出したのが5年前の2019年、大瀬良が語った完投への熱い思いだ。「先発で投げる以上、1シーズンすべての試合で完投しようと思ってマウンドに上がっています。先発はやっぱり最後まで1人で投げきらないと」

大瀬良は前年の18年、キャリアハイの15勝を挙げ、自身初の最多勝に輝いたばかり。しかし、切望していた沢村賞は、同じ15勝でタイトルを分け合った巨人・菅野にさらわれた。菅野が選考基準の「10完投以上」をクリアしていたのに対し、大瀬良はわずか2完投だったからである。

「菅野さんの10完投には、すげえな、と思いましたよ。当時の僕では考えられない数字だな、と。それで僕もただ勝つだけでなく、完投を目指してやっていかないと、と思うようになった」

当時の投手コーチ・佐々岡真司も完投主義者だ。自己最高13完投2度を含め、通算66完投という大記録を誇る。

佐々岡は現役の晩年、中継ぎに回り、エースの座を黒田(現球団アドバイザー)に譲った。その黒田も完投主義を受け継ぎ、NPBリーグ最多完投6度、日米通算完投82(NPB76、MLB6)と、佐々岡をしのぐほどの数字を残している。

「黒田の先発試合では、僕たち中継ぎは肩を休めることができた。大地にも黒田のように頼りにされる存在になってほしい」というのが佐々岡の願いだったのだ。この19年、大瀬良は自己最多、リーグ最多の6完投で11勝(9敗)と3年連続2桁勝利を挙げる。が、佐々岡が投手コーチから監督に昇格した翌20年、さらなる飛躍が期待されていた中、大瀬良に思わぬ苦難が降りかかった。

右ヒジを痛め、シーズン中に離脱してプロでは2度目の手術。翌21年には復帰して10勝するも22年は8勝、23年は6勝と1桁止まりが続いた。そして、昨年10月に3度目の手術を決断し、厳しいリハビリと練習を乗り越えて、自身初のノーヒットノーランに結びつけたのだ。

背番号14は炎のストッパー・津田恒美の番号として知られるが、それ以前は完全試合1度を含むノーヒッター3度の外木場義郎が背負っていた。一皮むけた大瀬良には、そんな大先輩に迫る活躍を期待したい。

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