トランプ前大統領 人気歌手テイラー・スウィフトに「嫌われている」と告白

ドナルド・トランプ前大統領（ロイター）

１１月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領が、１０日に公開された新著の抜粋の中で人気歌手のテイラー・スウィフトについて「彼女はリベラルだと思う。おそらく（保守派の）トランプのことは嫌いなのだろう」と告白した。米誌「バラエティ―」が１０日に報じた。

トランプ元大統領は、リアリティー番組のスターだった自身の年月をつづった新著「アプレンティス・イン・ワンダーランド：ドナルド・トランプとマーク・バーネットはいかにしてアメリカを鏡の国のアリスへと導いたか」の中で、ポップス界のスーパースター、スウィフトについて思いを語っている。著者はバラエティー誌の共同編集長ラミン・セトゥーデ氏。

トランプ氏は同書の中で「彼女は美しい。とても美しい！ 彼女はリベラルだと思います。彼女はおそらくトランプが好きではないでしょう。彼女はとても才能があると聞いています。彼女は本当にとても美しいと思います。並外れて美しいです！」でスウィフトを称賛している。

しかし彼女の支持を得ることは難しいと語った後に「正真正銘のリベラルなのだろうか。それともリベラルのフリをしているのだろうか」と諦めきれない心情を告白している。

スウィフトは２０２０年の選挙もジョー・バイデン氏とカマラ・ハリス氏を支持し、同年のジョージ・フロイド事件の抗議運動を受けてトランプ氏を攻撃した。「大統領在任中ずっと白人至上主義と人種差別の火を煽ってきたのに、暴力を脅かす前に道徳的優位性を装うなんて神経があるの？ 『略奪が始まれば銃撃が始まる』？ １１月にあなたを追い出す投票をするわ」と強烈な言葉でトランプ氏にツイートしている。

スウィフトは１１月の大統領選でのバイデン氏支持をまだ表明していないが、再選を目指すバイデン氏陣営は国民的シンガーのスウィフトさんの支持取り付けを狙っているとも報じられている。

同書は６月１８日にハーパーコリンズ社から出版される予定だ。