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【西武】唯一の光・ドラ1武内夏暉 月間MVP受賞の快挙も…待ち受ける〝ベルーナの洗礼〟

東スポWEB / 2024年6月12日 6時19分

1年目から西武先発陣を支えているドラフト1位の武内夏暉

トンネルの出口が見えない…。西武は11日の広島戦(ベルーナ)に1―2で惜敗。今季2度目の8連敗で所沢に移転した1979年以来、45年ぶりとなる借金22となった。そんな中、唯一の光はドラフト1位・武内夏暉投手(22)が月間MVPに輝いたこと。ただ、季節に左右される本拠地球場での〝本番〟はこれからで、真の試練も待ち受けている。

必死の思いがプレーに現れた。1点差を追う9回二死二塁で一ゴロに倒れた源田は、全力疾走でヘッドスライディング。アウトになり、試合終了となった後もしばらく座り込み、目線を落としたまま動くことができなかった。そこへ歩み寄ったのが7回2失点ながら3敗目を喫した先発・今井だ。その目からは涙がこぼれ落ちていた。

渡辺久信監督代行(58)は「勝ちたいという気持ちはすごく出たゲームだったと思う」としながら「いかんせん、なかなかこっちのペースで試合を進められない現状がある」と歯がゆさも口にした。

極度の得点力不足による連敗地獄にありながら、まばゆい輝きを放っているのが武内だ。この日、5月の月間MVPを受賞。4試合に先発して3勝0敗、防御率0・63、20奪三振の好成績を収めたことが評価された。新人選手の月間MVP受賞はパ・リーグでは2015年の高橋光成以来、9年ぶりで5月の受賞は球団史上最速となった。

武内は「とてもうれしい。ここまで順調に成績を残せてとてもうまくいっている。炭谷さんが本当に引っ張ってくれている。カーブやインコースの使い方を引き出してくれて、投げていく度に良くなっていると感じる」と女房役を立てながら素直に受賞を喜んだ。

これだけの歴史的な低迷にあえぐ中でも7試合でチームトップの4勝を挙げ、防御率は1・27。登板時の援護点は1試合平均1・6点でも相手打者の内角を攻め続け、計7失点しかしていないのは恐るべき内容だろう。とりわけチームが2勝10敗を喫している首位・ソフトバンクを相手にも2試合で防御率0・56を誇っている。

現在は「NPB感染症特例」によって4日に抹消され、ローテ復帰へ回復に努めている段階。まさに〝球界の宝〟となる素質と可能性を秘める黄金ルーキーだが、真の試練はまだやってきていない。この日は気温30度を超える猛暑日。夏本番はこれからで、空調がフルにきかない構造となっているベルーナドームを本拠地とする西武ナインにとっては避けて通れない宿命だ。

武内も「常に暑いんですけど、ベルーナドームはさらに蒸し暑いと聞いているので、楽しみな部分もありますが、心配です」と本音ものぞかせた。

同球場では不慣れなビジターチームが毎年のように悲鳴を上げるが、1年目の武内にとっても未体験。本人も覚悟する〝地獄の季節〟を乗り越えていけるのか。

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