ライガーがBOSJを総括「デスペラード優勝は当然」「介入・乱入を野放しにしてきた会社にも責任」
東スポWEB / 2024年6月13日 5時9分
獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回はエル・デスペラードが悲願の初優勝を果たした「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」を総括する。ライガーから見たデスペラードのすごさ、そしてリーグ戦を通じて印象に残った選手とは――。さらに、ついに団体からメスが入った「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の乱入・介入行為への見解も明かした。
【ライガーが語る獣神激論(38)】ついにデスペラードがBOSJを取りましたね。彼の実力からすれば当然のことだし、むしろこれまで優勝できていなかったということが意外なくらいだよね。
デスぺがすごいのは本当にいろいろなことに挑戦し続けてること。過去にはデスマッチもやったし、自分の興行(10日、後楽園)もやって超満員にした。一概には言えないけど、他の選手から一歩か二歩前に出た気がする。この後に何をやってくるか分からないけど、クレバーな男だからいろいろ発信してくると思う。先日ユーチューブで共演させてもらったけど、アイツは本当に賢い。ぶっちゃけた話、彼がここまで偉くなると思わなかったよ。プロレスに対する姿勢の結果なんだろうね、これが。
今回のリーグ戦を見ていて思ったのは、パーン! と伸びた選手と、もしかしたらスランプかな? という選手の2つに大きく分かれたかなと。僕のお気に入りのニンジャ・マックも頑張ってたけど、特に目を見張ったのが藤田(晃生)選手。デビュー3年目なのに金丸(義信)選手から取っちゃったのは驚いたね。すごいことだよ、これは。まだ21歳という年齢を考えたら1年でグンと伸びるだろうし、来年のBOSJでは下手すると最年少優勝を狙える位置にいてもおかしくないよ。
逆にもうちょっと上に行ってほしかったのは、KUSHIDA君とロビー・イーグルス。それから(高橋)ヒロム選手が準決勝にも行けなかったのもアレッ? と思う点だったね。たまたまスランプの時にリーグ戦があったのか、あのヒロム選手でさえ置いていかれ気味になっているのか…。それが分からないくらい今はジュニアの流れが加速しているし、今後がますます読めなくなってきて面白いよね。
そんな中で迎える16日札幌大会ではデスペがIWGPジュニアヘビー級王者のSHOに挑戦する。今回の試合が金網戦になったり、先日も会社からH.O.Tの反則について言及がありましたけど、介入とかレフェリーの足を引っ張ってカウント妨害したりとか、普通の競技だったら大問題なわけじゃない。それを今まで野放しにしてきた会社にも問題があると思う。
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