井上尚弥 「スーパーバンタムは最弱階級。フェザー級を恐れている」と米専門サイトが挑発
東スポWEB / 2024年6月13日 6時8分
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が当面は現階級で戦う姿勢を示す中、海外メディアが再びモンスターを〝挑発〟した。
米専門サイト「boxing247.com」は「ティム・ブラッドリーが井上尚弥にGOAT(史上最高)の地位を得るためにフェザー級を制覇するように促す」と題する記事を掲載。元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー氏(米国)が「ファイトハブTV」の中で井上を高く評価し〝史上最強〟の称号を得るためにフェザー級転向を勧めたことを伝えた。
一方で、同記事は「ボクシングファンの中には、井上尚弥がフェザー級に上がることを恐れているのは、自分と同等の力を持つ相手と対戦することになり、負けたくないからだと考える人もいる。体格的にも、井上は十分すぎるほど大きい。試合の合間には150ポンド(約68キロ)くらいに見えるからだ。126ポンド(フェザー級)、130ポンド(スーパーフェザー級)、135ポンド(ライト級)で戦うには十分すぎるほどの大きさがあるはずだ」と、井上の慎重な姿勢に疑問を投げかける。
その上で「井上はルイス・ネリにダウンを奪われ、ブランドン・フィゲロアが簡単に倒した相手との試合で多くの打撃を受けるなど、脆弱に見えた。井上は年を取っているのだろうか? あの試合での井上の様子からすると、彼はフェザー級のトップ選手たちのエジキになるだろう。それが彼がスーパーバンタム級にとどまっている理由かもしれない」と挑発した。
さらに「井上はスーパーバンタム級で欠点だらけのチャンピオンを何人も倒して無敵のチャンピオンになったが、この階級はボクシング界で最も弱い階級の一つなので、大したことではない。その点ではクルーザー級と似ている。スーパーバンタム級で井上を困らせるような選手はいないが、それは彼が無敵だからではない。この階級が弱いのだ」と一方的な主張を展開。ここまでくると、もはや〝暴論〟だ。
挙げ句の果てには「井上はフェザー級に階級を上げて自分自身に挑戦すべきだが、恐怖心が彼を阻んでいるようだ。彼は先週の土曜日の夜、(米ニューヨークで)ブルース・キャリントン(WBO世界フェザー級4位)の試合のリングサイドにいた。もし井上がフェザー級に上げることに関心があったとしても、キャリントンがブライアン・デ・グラシアを破ったのを見て考えが変わったかもしれない」と勝手に推測するなど、言いたい放題だ。
いずれにせよ、モンスターに対するネガティブな論調も、その注目度の高さの裏返しと言えそうだ。
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