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鹿沼市長選「スラムダンク」酷似ビラは〝パクリのパクリ〟だった! 関係先を直撃

東スポWEB / 2024年6月13日 6時13分

元ネタはコレだった(気仙沼条南商店街提供)

栃木・鹿沼市長選(9日投開票)で落選した陣営の政策ビラのイラストがヒット映画「THE FIRST SLAM DUNK」のポスターと酷似した騒動で、問題のポスターはパクリのパクリだったことが明らかになった。パクられた本家の原作漫画「スラムダンク」の出版社、「THE――」の制作会社らに見解を聞いた。

鹿沼市長選の候補だった自民、公明両党推薦の元県議会議長小林幹夫氏(70)陣営は告示日(2日)前に新聞折りこみで政策ビラを配った。これが、「スラムダンク」の湘北高バスケットボール部の赤いユニホームを着た桜木花道や宮城リョータ、三井寿らを描いた「THE――」のポスターと酷似。小林氏が宮城、栃木を地元とする自民・茂木敏充幹事長が三井だ。キャッチコピー「あきらめたらそこで鹿沼が終わる」は、「スラムダンク」で安西光義監督が三井にかけた名言「あきらめたらそこで試合終了ですよ」をほうふつとさせる。このポスターをめぐり法曹界では著作権法抵触で意見が割れている。

各ワイドショー番組もこの騒動を取り上げ、11日放送のTBS系「ゴゴスマ」ではタレントの鈴木紗理奈が小林氏陣営を批判した。

小林氏陣営は取材に対し、他県の商店街が同様のポスターを作成しており、参考にしたと釈明。著作権法抵触は思い浮かばなかったという。

「他県」とは宮城県のことだった。宮城・気仙沼条南商店街が制作した昨年12月~今年1月のスタンプラリーのポスターが話題になった。商店街関係者が「THE――」のポスターを参考にコスプレし、撮影して制作。なかなかの完成度で当時、一部でニュースとしても取り上げられた。

小林氏陣営のポスターはこれを参考にした。つまり、問題のポスターは「THE――」のパロディーのパロディーだったわけだ。

商店街担当者は取材に対し、小林氏陣営からパクられたことについて「パクリのパクリということですね。こちらも人さまのことは言えないです」と苦笑い。「ただ、我々は人に喜んでもらおうという気持ちが一番です。(原作に)リスペクトを込めています。(『スラムダンク』サイドから)クレームがあれば謝りに行く覚悟を持った上でポスターを制作しました」と話した。「スラムダンク」以外には「鬼滅の刃」などでも制作してきた。

小林氏陣営は市長選を見すえて制作し、商店街側は街おこしのために制作した。

著作権問題を担当する弁護士は「小林氏陣営は政治利用で商店街は商業利用といえます。これは著作権法の問題よりイメージの問題で、政策ビラで利用したのはイメージが良くないでしょう」と話す。商店街の街おこしと選挙用の政策ビラでは意味合いが異なるからだ。

取材に対し、「スラムダンク」出版社の集英社広報部は、「THE――」制作会社の東映アニメーションに対応を一任するとした。東映アニメーションの「THE――」担当者は「関知しておりません」と回答した。

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