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【広島】3カード連続の勝ち越しで30勝到達 九里亜蓮が今季初の完封劇で3勝目

東スポWEB / 2024年6月13日 21時52分

今季初完封の広島・九里

広島は13日の西武戦(ベルーナ)に5―0で快勝し、3カード連続の勝ち越しで30勝に到達。貯金を6に伸ばした。先発の九里が9回130球を投げ2安打無失点の今季初完封で3勝目(4敗)を挙げ、開幕投手の貫禄を示した。

危なげない投球だった。初回に失策絡みで一死一、二塁のピンチを迎えたが、4番・中村を空振り三振、陽川を中飛に打ち取り無失点に切り抜けると尻上がりに調子を上げた。チェンジアップの精度が抜群で、凡打の山を築いた。そんな右腕に打線も応えた。

4回無死満塁の好機から坂倉が空振り三振、佐藤も一ゴロに倒れて嫌なムードとなったが、二死から矢野が先発ボー・タカハシの変化球を中前へはじき返して2点先制。初回に失策を犯していた矢野は「初回にミスをして亜蓮さん(九里)に迷惑をかけてしまったので、何とか取り返そうと思ってました」と汚名返上の一打となり、塁上でガッツポーズだ。

さらに7回無死一、三塁からは「5番・DH」でスタメン出場した松山が3番手・平井から左翼線へ2点適時二塁打。38歳のベテランは「亜蓮が頑張っているし、何とか追加点がほしいところだったので点につながってよかった」と汗をぬぐった。直後には代打・大盛にもタイムリーが飛び出すなど13安打の猛攻で、西武を突き放した。

九里は5月18日の巨人戦で今季初白星を挙げるまで1か月以上も勝てなかったが、この1か月で3勝をマーク。見事に軌道修正を果たした。8回を終えた時点で125球を投げていたが、新井監督に「行かせてください」と申し出て9回のマウンドへ。二死から陽川に右翼へ大飛球を打たれたが、右翼・大盛がジャンピングキャッチしてゲームセットとなった。九里は「入らないでくれと。大盛がいいプレーで取ってくれて本当にありがたいです」とチームメートに感謝した。

交流戦は8勝7敗と白星を先行させ、14日から最終カードの敵地・楽天戦に臨む。鬼門といわれた交流戦で、リーグ連覇を果たした2017年以来となる勝ち越しをもぎ取り、首位固めする。

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