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【阪神】連敗の重い空気吹き飛ばした! 原口文仁の〝必殺・スライディングかるた取り〟

東スポWEB / 2024年6月14日 5時14分

4回、本塁へ突入した阪神・原口

必殺「スライディングかるた取り」と表現すれば、適当なのかもしれない。阪神が13日のオリックス戦(京セラ)で5―0と大勝し、連敗を2で止めた。勝利のキーパーソンとなったのは〝神走塁〟を発動し、チーム23イニングぶりの得点を記録した阪神・原口文仁内野手(32)だ。

両軍無得点で迎えた4回先頭。四球で出塁すると一死後、豊田が左中間フェンス直撃の二塁打を放って二、三塁とする。次の打席に立った梅野の打球は前進守備の相手遊撃・紅林の前に転がった。ここで三走の原口は迷わず本塁へ突入。この時点で「アウトや思たけどなあ」と岡田監督が振り返ったように、誰もがアウトを覚悟した。

だが、原口は諦めなかった。「思っていたよりワンテンポ、送球が来るのが遅かった」と自身が話した通り、ワンバウンドで本塁への送球が失速したスキを見逃さなかった。もう一歩、捕手寄りに潜り込み、バックブロー気味にタッチを試みた相手捕手・若月のミットの上から左腕をかぶせにいった。原口は左手をカウンターパンチのごとくホームプレートの端に〝ヒット〟。土山球審の判定は迷わずセーフだった。オリックス・中嶋監督のリクエストも判定が覆ることはなかった。

まるで全速力で走りながら、かるたを取るような動きだった。試合後の原口に、少年時代はかるたの名手だったのか確認したところ「いえいえ全然、そんなことないっす」と全否定されてしまった。だが、真剣にかるたに取り組めば相当な腕前だったに違いない。

いずれにせよ、この気迫の走塁が呼び水となり、木浪の右線適時二塁打、森下の左越え2点二塁打も飛び出し、4回に一挙4得点。さらに7回二死から原口が今度はバットで5月16日の中日戦(バンテリン)以来となる左越え2号ソロでダメを押した。

2年目右腕・才木の初球ストレートを一撃で仕留めた打棒には、岡田監督も「ええ仕事したよ」とご満悦だった。

「無我夢中。考えている暇なく体が反応した。自分がイメージしていたヘッドスライディングと全然違う動きをとっさにできた」とは原口の弁だ。

背番号94の必死のプレーが2試合連続完封負けの重い空気を吹き飛ばした。この日の白星で阪神は広島と並び、セ・リーグ30勝到達一番乗りを決めた。

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