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【広島】決勝犠飛の矢野雅哉 〝渋い鯉の仕事人〟が語る打撃面の変化「割り切れるように」

東スポWEB / 2024年6月15日 6時5分

打撃の進化が目ざましい広島・矢野

もう「守備だけの人」ではない。セ首位の広島で今季からレギュラーに定着しつつあるのが、4年目の矢野雅哉内野手(25)だ。

14日の楽天戦(楽天モバイル)でも、その存在感を光らせた。0―0で迎えた延長11回一死三塁の場面で相手の2番手・宋家豪から右翼に決勝犠飛を打ち上げ、勝ち越しとなる貴重な1点をもぎ取った。このままチームは1―0で勝利。25歳の若鯉が勝利の立役者となった。

この日は結果的に無安打に終わったものの、試合を決める右犠飛を放ったシーンを振り返り「あれで三振とかだと何もなくなる。事を起こせたのが一番、自分にとってプラス」と〝渋い仕事〟に胸を張った。

4月27日以降は全試合で遊撃、または二塁でスタメン起用されている。広い守備範囲と強肩、さらには高い打球処理能力を生かし、今や広島内野陣に欠かせない「ユーティリティープレーヤー」だ。

一方で課題とされてきたのが、毎試合レギュラーとして出場していくだけの打撃力。球界トップレベルと評されつつある守備力が持ち味だけに、現状打破を求められるほこ先は常に「バット」だった。

しかしながら矢野の打棒は明らかに変化しつつある。小窪打撃コーチが「去年よりも格段にバッティング技術が上がっている」と指摘するように、今季は打線の〝つなぎ役〟として貴重な存在になっているようだ。状況に応じて進塁打や犠打を放つなどチャンスメークを率なくこなしながら着実に打席数を増やしており、早ければ交流戦中にも「レギュラーの証」である規定打席に到達しようとしている。

打撃面では一体どんな心境の変化があったのか。矢野は「前よりも割り切れるようにもなりました」と明かし、次のように続けた。

「その打席で何をすべきか、何が一番、良くないかを考えながら打席にも、立てるようにはなったと思います。もちろん、ヒットを打てるのがベストですが、1打席を使って、自分がどういう形でアウトになるのかも、よく考えます。試合に出ながら4打数0安打をどうやって3の0、2の0にしていくか。例えば、2打席無安打でも、それが2回とも四球なら自分のなかでは満点。そういう考えでいます」

以前よりも、こだわるようになったのが「安打以外」での貢献の仕方だ。14日の楽天戦は、そんな自己犠牲の一打が試合の決め手になった。自己最高の安打数37本にも同日時点で早々と肩を並べ、出塁率も3割に肉薄している。

矢野は「今のポジションでどれだけ粘り、奪いとれるか」と定位置の確保へ、並々ならぬ決意を口にする。投高打低の今季において仮に同日現在の打率2割3分7厘のまま規定打席に到達したとしても、セ・リーグ20位以内にランクインする。好守に奮闘中の〝若き仕事人〟への信頼度は、日を重ねるごとに高まっている。

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