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【ソフトバンク】なぜ柳田悠岐は練習でゴロを打たないのか ギータ2世の疑問に返した金言

東スポWEB / 2024年6月15日 7時15分

柳田(左)と笹川

パ首位のソフトバンクは14日の阪神戦(みずほペイペイ)に2―0で競り勝ち、今季最多を更新する貯金22とした。両リーグ最速で40勝に到達。交流戦は6カード連続の先勝で、この日は他のパ5球団が全敗したため「一人勝ち」となった。パ2位の日本ハムとのゲーム差は今季最大タイの8に拡大。交流戦12球団最多9度目の制覇に望みをつないだ。

鷹の出世番号「44」を背負う高卒4年目の笹川吉康外野手(22)が「8番・右翼」でプロ初スタメン。0―0の5回二死から中前打を放って、プロ4打席目にして記念すべき初安打を放った。直後にはすかさず二盗を成功させ、得点機を〝演出〟。拮抗したゲーム展開で明らかに空気を変える働きぶりだった。続く大卒ルーキー・広瀬がプロ第1号の決勝2ラン。王球団会長が「新旧交代。そういう年代になってきている」と目を輝かせる若鷹コンビの躍動だった。

「ギータ2世」と呼ばれる笹川。小久保監督も急速な成長を認める22歳は、明確な理想像を持っている。入団1年目、失意の春季キャンプで胸に深く刻まれた言葉がある。

横浜商からドラフト2位で入団した当時18歳の笹川は、新人合同自主トレで左足を骨折。「人間万事塞翁が馬」のごとく、宮崎で運命的な1か月を過ごした。球団の計らいで同じリハビリ組だった柳田悠岐外野手(35)の「練習見学」を名目に密着マークを許された。まばたきを控えるほど見入ったフリー打撃。ある気づきを柳田にぶつけた。「柳田さんは、なぜ練習でゴロを打たないんですか」。返ってきた言葉に、進むべき道を示されたと受け止めている。「俺たちに求められているのは、それじゃない。大きいのを打って、勝たせる」。短い答えだが、スラッガーの矜持が詰まっていた。

「笹川は人にないものを持っている。あとは自分次第だと思います」(柳田)。状況に応じた打撃はもちろん実践するが、10年、15年単位で安泰をもたらす大砲になるにはそれくらいの矜持を持ってほしい――。稀有な素質を認めるからこそ、道しるべとなる金言を送った。

この日、笹川は3打席すべてで初球から積極的にスイングを入れた。その姿勢は、現在負傷のため離脱している柳田とかぶった。言葉数は少ないが周りが見え、感度の良さも柳田に通ずるところが多い笹川。柳田の「人間力」に魅せられ、プレー面以外でも成功のヒントを学ぼうと必死だ。「後継者になってほしい」とは柳田の弁。師匠の期待に応える上々のスタートを切った。

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