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【ALL TOGETHER】S・キッドがAZMと壮絶ドロー 肩を組み退場「AZMからいろいろ感じたものがあります」

東スポWEB / 2024年6月15日 18時49分

決着は持ち越しとなったスターライト・キッド(左)とAZM

女子プロレス「スターダム」勢が、北の大地で躍動だ。日本プロレスリング連盟設立第2弾大会「ALL TOGETHER(AT)」(15日、北海道・北海きたえーる)で、AZM(21)と〝悩める黒虎〟スターライト・キッドが15分ノンストップバトルを繰り広げ、観衆を魅了した。

大江戸隊を追放された後は新たな所属ユニットが決まらず、素顔での出直しも視野に入れて悩み続けるキッドに対し、AZMは戦前、ATでのマスクはぎを予告。宿命のライバル対決は、試合前から不穏な空気が流れていた。

キッドは青と黄色を基調としたレインボーに輝くAZM戦仕様のマスクで登場。これまで何度もハイスピード王座を争ってきた2人は、開始からスピーディーな攻防を展開した。キッドが低空ドロップキックで動きを止めると、その場跳びムーンサルト、マフラーホールドで右脚に集中砲火を浴びせる。

だが、AZMも負けていない。得意の三角飛びプランチャを決めると、脇固めから左腕に狙いを定めた。試合時間が残り5分を切っても、お互いに一歩も譲らない。めまぐるしく攻防が入れ替わる中、AZMがあずみ寿司で丸め込めば、キッドは黒虎天罰(変型パイルドライバー)で応戦。双方ともカウント2で返し、決定機を奪えない。

残り30秒でキッドは猛虎原爆固めを発射。さらスタースープレックスホールド(変型猛虎原爆)を狙ったキッドに、AZMがカナディアンデストロイヤーを決めたところで15分時間切れドローを告げるゴングが鳴らされた。

決着はつかなかったものの、激闘を通じてお互いに認め合った様子。試合後、花道を引き揚げるキッドにAZMが走り寄ると、2人は肩を組んで退場した。

AZMは「今ね、スターダムでいろいろ起こってるわけですよ。その悩みとか心配とか全部吹き飛んで、すごく心からプロレスが楽しいって、キッドとシングルをして思いました。キッド、ありがとう」と感謝を述べた。

すると黒虎は「AZMはATでマスクを脱がすだ何だいろいろ言ってたけど、私たちの戦いには必要なかったよね。でも、もしも自分からマスクを脱ぐ時があるとしたら、一番のライバルのAZMの対角か、近くかどこかはわかんないけど、きっとその時だよ。だから安心して」と約束。

さらに「今日、AZMと戦ってAZMからいろいろ感じたもの、得たものがあります。でも、今は内に秘めておきたいと思う」と意味深な言葉を残した。2人のライバル物語はまだまだ続きそうだ。

この日のATは、ABEMA PPVにて生中継された。

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