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3月までに1600万ダウンロード「気象病」対策アプリ 効果的な利用方法を教えます

東スポWEB / 2024年6月16日 10時16分

頭痛持ちは辛い…

気象予報士が開発したという「頭痛ーる」とはどんなアプリなのだろうか。アプリでできることや効果的な利用法を紹介する。

【体調不良を予測し、記録。振り返って対策に役立てる】

「頭痛ーる」はスマホに無料でダウンロードでき、アプリでは次のようなことができる。

1 予測する

気圧の上下の変化が表示され、不調が起こりやすいタイミングを「警戒」「注意」「やや注意」「上昇注意」の4種類のアイコンで知らせてくれる。

2 記録する

どのような気象条件で体調不良になったかを記録できる。痛みの度合いや服薬記録(約8000種類以上の市販薬、処方薬から選択できる)などの機能があり、記録を続けると自身の傾向を把握でき体調管理に役立つ。

3 振り返る

記録した内容を振り返ることで自分がどんな気象条件で症状が起きやすいかが見えてくる。体調不良になるパターンが分かると、具合が悪くなる前に薬を飲んだり、スケジュールを調整したりと、対策や心構えができる。

「頭痛ーる」を開発したベルシステム24(東京都港区)の気象予報士・飯山隆茂氏は、「当時、気象病という言葉も浸透していなかったためアプリ開発の参考データも少ないので、社員の頭痛持ちを集めて気圧が下がると頭痛がどういう時にどうなるかなどのデータを集めて分析しました」と開発当時を振り返る。

また同社のサービスデザイナー・安中朋哉氏も、「アラートを分かりやすくする一方で頭痛の人が見るのだから刺激が少ないデザイン表現を工夫しました」と語る。

【記録は医師の医療にも参考に】

リリース直後からユーザーは好反応だった。「こんなアプリを待ってました」とのレビューが続々と書き込まれたという。好評を後押ししたのは、そのころから世の中に浸透したSNSと「頭痛ーる」の相性が良かった点だ。「私も頭痛が」と皆で情報共有できる。またリアルタイムでやりとりするSNSでは天候の話題も出やすい。

「おかげさまで本年3月までに1600万ダウンロードとなっています。ユーザーの中心は当初20代、30代の女性でしたが最近は中高年男性ユーザーも増加傾向にあります。男性は、年齢を重ねてから天候による不調を自覚する傾向が強いようです」(同社気象予報士・宮本大平氏)

注目すべきは「頭痛ーる」が医療にも役立つ点だ。不調に悩む人が記録をつけて医師へ受診時に見せると、病状や経過を理解してもらいやすい。実際に医師からも診察時に有効とのコメントが寄せられている。

また「頭痛ーる」が広まるにつれ気圧と体調不良のデータが収集されるようになり、医学的なエビデンスが集積された。米国頭痛学会での発表論文にもデータが採用されている。

さらには、こうした医師とのつながりが広がるにつれ、そのネットワークを利用して本を出版するまでに至っている。その本が「しんどい低気圧とのつきあいかた」(新潮社刊)である。本の中では「頭痛ーる」編集部が気象病を防ぐ対策をアドバイスしている。

天候不順が多い6月と10月には「頭痛ーる」利用者が増加するそうだ。これからの季節に体調がイマイチだったら「頭痛ーる」を一度試してみてはどうだろうか。

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