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「金返せ!」猪木vsホーガンに乱入した長州力に観客ブチギレ 暴動抜きに語れない新日本の歴史

東スポWEB / 2024年6月16日 10時17分

長州力だ! 長州は猪木にリキラリアートを見舞うと、さらにホーガンに向かって行く。そしてラリアートはホーガンのアックスボンバーと相打ち。ホーガンがダウンしている間に猪木がリングに舞い戻り、3分11秒、リングアウトで猪木が勝利を収めた。

この年の1月にWWF(現WWE)ヘビー級王者となっていたホーガンを相手に、ピンフォールやギブアップを奪うことは猪木といえども、難しくなっていたと関係者は明かす。

そして、この結果に観客はキレた。ビールの空き缶やコーラの紙カップ、弁当の空き箱、座布団。リング上にあらゆる物が投げ込まれた。観客同士のケンカも勃発。40分を経過しても帰ろうとしない観客。猪木は私服で出てきて観客に手を振るが、大多数のファンの怒りは増幅し「責任者を出せ!」「金返せ!」「長州、出てこい!」とヤジやシュプレヒコールを浴びせた。

怒号が飛ぶ中、長州は蔵前の控室の裏口からいち早く姿を消していた。

小林邦昭とともに若手の運転で蔵前を後にし、六本木の居酒屋「ばいしょう」(当時の猪木夫人、倍賞美津子の兄・明さんが経営)に寄り食事をとった。

この夜の長州は、六本木で泥酔するまで酒を飲んでいたという話もあるが、同行していた若手はこれを否定。「普通に食事して、(酒を飲んだので)タクシーで自宅に帰りました」と、この説を一蹴。「試合のこと? 長州さんは若手に試合のことを、ああだこうだ言いませんよ」とキッパリ。

ところで、午後11時半過ぎまで会場に居残った約200人の観客は関係者をつるし上げた。このため、主催者側は「今後、長州が乱入するような事態は絶対避けてもらいたい」というファン側の〝嘆願書〟を受け入れるなどして、ようやく事態は沈静化した。

167人のファンの代表者2人は日を改めた21日、港区青山の新日事務所で坂口征二副社長、中根昭男営業部長と会談して要望書を提出。新日プロは異例の対応を取らざるを得なかったのだ。

新日プロの歴史は暴動抜きには語れない。そして、相も変わらず、乱入は〝必要悪〟として残っている(敬称略)。

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