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【西武】球団と西武HD周辺は株主総会を警戒 〝低迷チームの売却〟まで追及される可能性も

東スポWEB / 2024年6月19日 5時11分

渡辺久信監督代行という〝劇薬〟も効き目はなかった…

史上空前の嵐が吹き荒れるのか…。西武ホールディングス(HD)の株主総会が21日に迫っている。西武は交流戦でも4勝14敗と失速し、2年連続の最下位でフィニッシュ。リーグ戦でも首位のソフトバンクに23・5ゲーム差をつけられ、どん底に沈んでいる。総会では歴史的低迷に対する猛烈な批判だけでなく、球団そのものの「売却」まで追及される可能性もあり不穏な空気に包まれている。

もう何が飛び出すか分からない。63試合を消化したチームは19勝44敗の借金25で勝率はわずか3割2厘。交流戦前に松井稼頭央監督(48)が成績不振の責任を取って休養したが、渡辺久信監督代行兼GM(58)となった後も低迷から抜け出せずにいる。

5月の時点で自力優勝の可能性が消え、現状の「年間100敗ペース」が続けば来月上旬に自力CS進出の望みまで絶たれかねない。最下位は最下位でもパ5位のオリックスまでも10・5差もの開きがある。このまま浮上のきっかけをつかめなければ、12球団最速で〝ストーブリーグ突入〟という屈辱的なシーズンとなってしまう。

球団や西武HD周辺の話を総合すると、松井監督の休養人事はあくまでも球団主導だったという。渡辺代行は「まだ巻き返せる試合数がある」と反転攻勢への自信と緊急事態の責任を背負って現場に戻ったが、球団フロント側に大きな見込み違いがあったことは「結果」が物語っている。

これまで阪神などと比較して「株主=ライオンズファンではない」と言われてきたが、西武HDの株主から受ける風向きも変化し始めている。休養人事が発表された5月末ごろからネット上の株式掲示板には、ライオンズに関する投稿が増え始めていたのだ。

しかも、その内容は辛らつで「このまま弱いライオンズを持っていてもシナジー効果(事業間の相乗効果)は見込めない」「西武HDは身の丈に合った経営に専念すべき」といった株主から西武球団の売却や身売りを訴えるような書き込みまで散見されている。

株主総会のメインテーマは西武HDの本業における「グループが保有する全ての不動産物件の売却検討」。しかし、現状ではグループ全体に〝負のシナジー効果〟を与えてしまっている格好だ。それだけに西武HDの流動化に対する質疑だけでなく、球団の歴史的低迷と今後についての質問が集中することも想定されているという。

球団や西武HD周辺からは「特に大きな課題はなくても例年、球団は球団なりの想定問答を用意するのが株主総会。ただ、今年に関してはチームの成績に関する想定を厚めに用意する必要があるのではないか」などと警戒を強める声が漏れてくる。

昨年の株主総会では高橋や今井の長髪、山川(現ソフトバンク)に対するユニホームの着こなしに関して苦言が呈された。山川の不祥事について解雇を提言した質問には奥村球団社長が丁寧に回答していたが…。

チームが低空飛行を続ける中で開かれる今年の株主総会。球団運営などについて、かつてないほど厳しい質問が飛ぶことも十分考えられ、予断を許さない一日となりそうだ。

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