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【阪神】岡田監督が連日の苦言 虎ナイン、コーチの〝緩み〟を問題視

東スポWEB / 2024年6月20日 5時10分

阪神・岡田監督

虎将はなぜ連日にわたり「内なる怒り」を爆発させたのか。阪神は7勝11敗の戦績で交流戦を終え、首位の広島に2・5ゲーム差の2位。21日からは本拠地・甲子園にDeNAを迎え、再びリーグ戦に臨む。昨季は攻守に隙のない〝普通の野球〟をナインに遂行させ38年ぶりとなる12球団の頂点に立った岡田彰布監督(66)だが、現在は選手、コーチたちの間に無意識な〝緩み〟があると指摘。球団史上初となる連覇への道のりは、ハッキリ言うてそう平たんではなさそうや――。

「あんなん完璧なミスやん! ツーアウト満塁のセンター前ヒットで何で(二塁走者が)かえってこんのや!」。「あの体勢で捕ってホームにストライク投げられるか! 行く勇気がないわけやろ。(三塁コーチの)藤本が止めてるんやから!」

2―1でサヨナラ勝ちを収めた18日の日本ハム戦(甲子園)終了後、猛虎の指揮官は勝利監督であるにもかかわらず声を荒らげ続けた。当該ゲームは虎ナインたちが得点機で消極的な走塁ミスを何度も繰り返す拙攻のオンパレード。守備走塁の凡ミスを心から憎む岡田監督だけに、劇勝の直後でも怒りを隠すことはできなかった。

さらに、この交流戦ラストゲームから一夜明けた19日も虎将は怒りの導火線に火をつけ、再び激高。この日、甲子園球場で行われた全体練習では通常メニューが終了した後、追加でケース打撃が組み込まれた。前夜の反省点を踏まえてか、全ての場面で三塁に走者を置いたシチュエーションで行われたが、虎ナインは緊張感を欠いた低調な内容に終始。これには岡田監督も「見てみいよ、何にもないわ。一死二、三塁のセンターフライで糸原がタッチアップせえへんし、最後もそうやんか、近本ホームけえへんやんか。あんなボテボテで」とバッサリだ。

さらに「無意識な緩みになってるんかも分からんしのお。なんでコーチも『行け!』とか怒れへんのやろな、それが俺は不思議やねん」とボヤキ節が炸裂し続けた。

他球団からのマーク、解析が厳しくなるのは前年王者の宿命だ。実際に球団関係者は「ソフトバンクや巨人のように〝優勝慣れ〟しているチームは連覇を狙うためのノウハウも蓄積できている。だが18年間(リーグ)優勝から遠ざかっていた阪神にはそれがない」と指摘する。絶え間ない新陳代謝の必要性やモチベーションの維持など、ディフェンディングチャンピオンにしか分からない悩みに虎は今、直面しているのかもしれない。

岡田監督が現役選手として活躍していた1985年に阪神は球団史上初となる日本一に輝いた。だが、そのわずか2年後の87年にはシーズン最下位へと転落。虎はその後「暗黒時代」と呼ばれる長い長い低迷期に突入した。2003、05年には久々のリーグ制覇を達成したが、その次の優勝は18年も先だった。常勝球団の構築はやはり容易ではないのだ。

この日の打撃練習中に岡田監督は、不振に苦しむ森下翔太外野手(23)を自身の前に呼び出し、フォーム改善のため熱血指導を敢行。「俺も初めてよ、監督になって。グラウンドで(選手に直接)指導するのはな。前の時も1回もしてない」と66歳の老将は苦笑したが「(森下は)一番伸びしろがあるからな。これからの選手やん。今のうちにちゃんとした打ち方覚えたら、ずっと長いこと野球できるようになるわけやからな」と親心もにじませる。

目の前の選手たちを厳しい叱咤で引き締め、未来への種も辛抱強くまき続ける虎将。地道な積み重ねの先にこそ、虎の黄金時代が待っているはずだ。

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