小池都知事は公務優先の選挙戦 記者から「なぜこのタイミングで視察?」の声も
東スポWEB / 2024年6月21日 6時29分
20日に告示となった東京都知事選(7月7日投開票)で3期目を目指す小池百合子都知事の選挙活動が話題だ。第一声は事務所内で行ったものの街頭演説はせず、公務で行政視察を行う「二刀流」だった。
新宿区内の事務所で行った第一声では4月の東京15区補選で「つばさの党」に選挙妨害を受けたことから、「今日は大丈夫なんだろうかと不安も抱きながら出発するところです」と告白。その上で2期8年の実績をアピールし、「立ち止まる余裕はない。東京はもっとよくならないといけない」と熱弁を振るった。
ほかの候補者ならその流れで街頭へとなるが、小池氏は公務へ。日中には都知事として日本橋兜町の日証館と大手町の森を行政視察した。小池氏は「(日証館では)リノベーションで人を呼んでいる一例を見させてもらった。大手町の森は都会のど真ん中ですがコンセプトを持って進めるとこれだけの癒やしの場が作れるといういい例だと思う」と、参考になったと述べた。
選挙戦中の視察となったが、「現職なので基本的に決裁など決めていくことがあるのでそれを優先する。夕方など時間がある時に選挙戦をこなしていく。二刀流、ハイブリッドでいきます」と、今後も変わらず公務を入れていくと明かした。
もっとも現場では都政を取材する記者らが都職員らに疑問をぶつけていた。「なぜこのタイミングで視察なのか」「急に決まったがどうしてか」「いつから調整していたのか」――。選挙戦にからめた意図があるのではないかというわけだ。
都職員らは「調整は前から行っていた。持続可能な街づくりの例として知事に見てもらう目的だった」と説明。他意はないことを強調していた。
4年前の都知事選ではコロナ禍のため小池氏は街頭演説を封印。今回はどうするのか。陣営関係者は「さすがに有権者の前で話さないということはないですよ。ただ公務の合間になる」と街頭に立つと話した。
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