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【桟原将司連載#27】開幕から絶不調だった巨人・キャプラーに打たれて二軍落ちの屈辱

東スポWEB / 2024年6月21日 11時9分

巨人キャプラーに痛打された

【桟原将司 ハナの剛腕道中(27)】阪神タイガースがリーグ優勝を果たした2005年、僕はプロ2年目のシーズンを迎えていました。キャンプ中のぎっくり腰や、オープン戦期間のインフルエンザなどで大幅に出遅れて開幕二軍スタートでしたが、4月の半ばぐらいには一軍に呼んでもらって戦線に加わりました。

確かチームがナゴヤドームで試合の時に合流して、そのまま月曜日に東京移動。4月19日からの巨人3連戦(東京ドーム)で05年の初登板を経験しているはずなんです。

19日の初戦、先発は下柳剛さん。下柳さんは1点リードを保ったまま6回を無失点でリリーフ陣にマウンドを託しました。結果的に下柳さんは勝利投手となり、05年の3勝目を挙げました。

こう書けば「JFK」が1点を守り切ったというような展開を想像しがちですが、そうではなかったんです。7回表の攻撃で阪神が巨人先発の高橋尚成さんを攻め立て一気に7得点でKO。その裏は藤川球児さんが2番手で登板して1回無失点に抑えました。

こうなると大量リードとなってしまうため、救援投手の登板プランも変わってきます。8回裏の先頭打者はタフィー・ローズです。ここで岡田監督は左腕の中村泰広さんをワンポイントで投入します。シーズン序盤でもあり、対ローズへの武器として考えていたのでしょう。

ところがです。(中村)ヤスさんがまさかの乱調です。8―0で勝ってる展開やのにローズへの初球が抜けてしまって顔面付近にいってしまったんです。そしたらローズがヤスさんを思い切りニラみつけてね。そうなるとヤスさんはチキンやからフォアボールですよ。

ここで、僕が行くってなって、それでも全然ストライクが入らんくてランナーためて打たれて…。打たれたのが、開幕から絶不調だった巨人の新助っ人のゲーブ・キャプラーですよ。3四死球と3安打で4失点。一死しか奪えず降板。散々ですよ。完全にやらかしました。

そのキャプラーに僕は火をつけてしまったみたいで、次の日は杉山直久さんがホームランを打たれてしまってましたもんね…。

その19日は矢野さんに叱り飛ばされましたね。8回、チェンジになってスパイクを履き替えにロッカーに行ったら矢野さんが現れて。自分のストロングポイントは何なのか? それを出せてたのか? 腕を振ってど真ん中でも抑えるのが自分のスタイル。それをしっかりマウンドで表現しろと怒られました。

そっから、またベンチに戻って味方の応援のため声出しして。試合は8―5で勝利して、またロッカーに行って荷物を片付けていると、嶋田宗彦バッテリーコーチに「なんや今日のピッチングは!」って怒られて…。ムネさんに、一足先に帰りのバスに乗り込んでいてヤスさんも怒られてましたね。ホテルに帰るとマネジャーから新幹線のチケットを渡されて…。2人そろって二軍落ちです。

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