元保育士の男わいせつ容疑認める 被害女児の両親「谷底に落とされた」

公判が開かれた東京地裁

東京都内の認可保育園で複数の女児にわいせつな行為をしたとして不同意性交などの罪に問われている元保育士の長田凪巧被告の公判が２１日、東京地裁で開かれた。

起訴状による長田被告は、当時勤務していた保育園の押し入れの中で女児に対してわいせつな行為をし、その様子をスマートフォンで撮影していた。６日の初公判では女児３人に対する起訴事実を認めており、この日は別の女児に対する同様の容疑の追起訴事実に対しても「間違いありません」と認めた。長田被告は計７回逮捕されている

検察側は冒頭陳述で事件発覚の経緯や被害女児の両親の心情を読み上げた。保育園が開いた緊急保護者会を受け、両親が女児に確認したところ長田容疑者からの被害を認めたという。娘の被害を知り両親は「谷底に落とされたような気持ちになりました」とショックを語った。「できることなら時を戻して娘を守ってあげたい。でも、それはできません」と無念さを滲ませ、「何があっても許しません。長田には一番重い処罰を与えて下さい」と訴えた。