東京梅雨入りで“枠外”候補者が悲惨 画びょうとガムテープで耐える「ド根性ポスター」の行く末
東スポWEB / 2024年6月22日 6時10分
雨ニモマケズ風ニモマケズ…。都知事選(7月7日投開票)で8人がポスター掲示場の枠外への掲載を余儀なくされている問題で、雨風にもなんとか耐える〝ど根性ポスター〟が生まれていた。
20日告示された同選は、過去最多の56人が立候補したことで、掲示場に用意されていた48人の枠からあぶれる事態となった。都選挙管理委員会は8人にクリアファイルとビニール袋、画びょうなどを支給し、各自で枠の下部や左右に掲示するよう促していた。
立候補者の小林弘氏は20日夕方に都庁裏と新宿中央公園横の掲示場にポスターを掲示していたが、一夜明けたこの日、東京は梅雨入りが発表された。果たしてポスターは雨風をしのげるのか、24時間たって確認してみた。
中央公園横のポスターはクリアファイル2枚重ねで設置していたが、この日見ると視認性を高めるためか、1枚に変更されていた。ペラペラになったことで、風で揺らめいて見えなくなることもあるが、なんとか昨日と同じ状態をキープしていた。クリアファイルは選管が熟考を重ねたうえで苦肉の策だけに一定の効果はあったようだ。
一方で、都庁裏は厳しい状態となっていた。小林氏は昨日、中央公園で貼り終えた後にクリアファイルで挟むことに意味はないと判断し、この掲示場ではポスターにカバーなどをせずに画びょうで留めていた。ポスターは厚めで、防水加工も施されていたために強度は高いと踏んでいたが、この日の雨で無残にも半分に折れてしまい、画びょうの上にガムテープでの補強も何とか踏みとどまっている状態だった。
その姿は全国の路上で、アスファルトを突き破り、成長を続ける〝ど根性野菜〟の姿とも重なってくる。
都知事選は17日間の長丁場で、梅雨入りに突入したことで、さらに環境は悪化すること必至だ。途中でポスターの貼り替えや入れ替えは可能だが、小林氏陣営はそこまで手が回らない状態とみられ、投開票日の七夕まで、〝ど根性ポスター〟は生き残ることができるのか――。
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