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【西武】後藤オーナーの〝再建宣言〟に熱量感じられず 株主総会は紛糾「キャンプが短いのでは」質問も

東スポWEB / 2024年6月22日 6時11分

改革をぶち上げた西武・後藤高志オーナーだが…

このまま〝ライオンズ暗黒時代〟は続いてしまうのか。西武ホールディングス(HD)の第19回定時株主総会が21日、埼玉・所沢市内で行われた。パ・リーグ最下位に低迷するチームについて西武HD代表取締役会長の後藤高志球団オーナー(75)は「もう一回大々的な改革をしっかりやる。常勝軍団を取り戻す改革を私も先頭に立ってやりたい」と決意表明。しかし、その具体案なき再建宣言に低迷脱出のロードマップは全く見えてこない。

シーズン100敗ペースに加え、7月初旬にも自力CS進出の可能性が消滅しかねないライオンズの歴史的危機に対し、株主たちも怒り心頭だった。この日の株主総会では、例年になく数多くの厳しい質問が球団側に向けて容赦なく飛んだ。

「チームが緩いのではないか、キャンプが短いのではないか」「OBにこだわらず、勝てる監督を選んでください」「コーチ陣が一、二軍の入れ替えにとどまり新しい血を入れていない」「せめて(所沢移転から)50周年の2028年には優勝、日本一になれるように着実に補強をしてほしい」

これらの声に奥村剛球団社長(56)は「シーズン成績が振るわず、ご心配をおかけし、ご期待に添えず申し訳ありません」と平身低頭。防戦に徹するしかなかった。

一方の後藤オーナーは「過去にもいろいろな危機があった」とし、2007年に発覚してNPB側から処分を受けた一部アマチュア選手への裏金問題を例に挙げた。当時は球団の改革委員会を設置した上で「まずチームの改革に取り組み、強いチームを目指すこと。そしてより地域に密着したチームづくり、ライオンズの歴史を踏まえたチームづくりをやっていくという提言を受けた」と振り返りながら説明。球団名に「埼玉」を入れたことや、前身である西鉄ライオンズとの〝歴史的和解事業〟に取り組んだ過去の企画を紹介した。

そして「2008年には当時の渡辺(久信)二軍監督(現監督代行)を昇格させて戦った。ご存じの通り、開幕から1回も首位を明け渡すことなくリーグ優勝し、日本一を取った。そういったことをもう一回ライオンズとしてもやっていかないといけない」とも力説。26年ぶりのBクラス、5位に沈んだ前年の07年シーズンからV字回復を果たした前回日本一の再現を誓うと、会場からは拍手が起きた。

しかし、ちょっと待ってほしい。これは今までにも球団、チーム内で何か問題が発生した折には何度となく語られてきた同オーナーによる〝常套句〟でもある。

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