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【MLB】平均打率2割4分1厘で「史上最低の打撃力」 投高打低で3割打者も〝消滅危機〟

東スポWEB / 2024年6月22日 10時29分

ブルージェイズのジョージ・スプリンガー(ロイター=USA TODAY Sports)

「投高打低」は今後も続くのか――。米スポーツサイトの「アスレチック」が21日(日本時間22日)、「MLBの打撃力は史上最低に近い」との見出しの特集記事を掲載した。

それによれば、2024年の平均打率は2割4分1厘、出塁率が3割1分1厘、長打率は3割9分。このままのペースで公式戦全162試合を消化した場合、昨季と比較して本塁打数は800本少ない5079本、二塁打は600本少ない7628本となり、リーグが拡張された1993年以降、最低の数字になると指摘した。

3割打者が減少傾向にあるのはMLBだけでなくNPBでも顕著に見られる。ブルージェイズの外野手、スプリンガーは「投手たちはとてもすごくなっている。(投球の)スピンは史上最高だし、球速も史上最高だ。彼らは60%のスライダーとともに100マイル(約160キロ)以上を投げている」と話し、カージナルスの三塁手のアレナドは「過去に対戦したことがある投手で、特定の手段(球種)で抑えにきていた投手が、もうそういう手を打たなくなっていることに驚いている。今、彼らと対戦すると突然球速は上がっているし、球種だって違う。今の投手たちは(打者から見れば)制御不能なんだ」と語っている。

球種はスタットキャストで全て明らかになる時代。同サイトは持ち球が多い投手が増えていることにも注目する。

ロイヤルズのルーゴはフォーシーム、ツーシーム、カットボール、スライダー、スイーパー、カーブ、チェンジアップ、スラーブの8球種を持つが、16年にメッツで投げていたころは5球種しかなかったという。ブルージェイズのバシットも8球種を操り、フリード(ブレーブス)、マスグローブ(パドレス)は7球種で「6球種を投げる投手は15人いる」とした。

さらに速球系として分類されるフォーシーム、ツーシーム、カッター、シンカーのうち2種類か3種類、中には全種類を投げる投手もいる。マリナーズの外野手、ハニガーは「複数の速球(を打つこと)は難しい」と言い「それぞれの速球に同じスイングをすることができないからだ」と説明した。

15年前、フォーシームに対する打率は2割7分7厘だったが、今季は2割4分5厘。ドジャース・大谷翔平やヤンキースのジャッジなど30本塁打以上を記録する打者は目立つ一方で、実際には「このスポーツで30本塁打ペースで打つ打者は25人だけ。2019年の時点では58人いた」という。

「投高打低」の流れは今後も変わらないのか。いずれは打率2割台の首位打者が誕生するかもしれない。

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