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黄色い桶誕生から60年 銭湯を飛び出したケロリン!〝製薬企業ですから、桶で儲けたいわけでは…〟

東スポWEB / 2024年6月23日 10時27分

2010年代以降は、他業種とのコラボレーションも積極的に行っているという。

「13年に漫画『ケロロ軍曹』とコラボしてヒットしたのがきっかけです。その頃は映画『テルマエ・ロマエ』でも取り上げられまして。サブカルチャーとの好相性は、我々としても驚きかつ発見でした」

昨年はプロ野球の西武、今年は横浜、巨人とコラボを行い、勢いは増すばかりだ。

そして昨今無視できないのが“昭和レトロブーム”の影響だろう。

「銭湯や昭和を体験していない方でも、ケロリン桶にはノスタルジーを感じていただけているようです。原料や製造工場も変わっていませんし、なつかしんでいただいている以上は、今の形を守り続けた方が良いかなと思います」と語り、現時点ではリニューアルの予定もないという。

医薬品には法律上広告に規制があるが、桶には規制がない点も奏功している。笹山氏は「やはり製薬企業ですから、桶で儲けたいわけではなくて」と強調した上で、「健康へのイメージを損なわないようにしつつ、幅広いPRが展開ができるのは桶ならではです」と有効活用しているのだ。

来年はケロリン生誕100周年。メモリアルイヤーとなるような展開も検討されているという。

海外進出の可能性を聞くと「外国で“お風呂文化”を伝えるのは難しいですが…」と前置きしつつも、「インバウンド観光客の方が、桂皮の入ったケロリンを日本らしい薬として購入されることもありますので。桶も日本文化の一つとして、海外の人に面白がっていただけたらうれしいですね」。

銭湯を出発点に、日本人の心を着実につかんできたケロリンとケロリン桶。“世界のケロリン”となる日もそう遠くはないかも。

☆ケロリンおけ 内外薬品(現・富山めぐみ製薬)が開発した医薬品「ケロリン」の宣伝用に、1963年に誕生した広告付きプラスチック湯桶。銭湯・温泉・ゴルフ場等を中心に全国で普及し、現在は“昭和レトログッズ”として若年層からも人気を集める。近年は他業種企業・映像作品とのコラボレーションを積極的に実施しており、関連グッズも幅広く展開している。

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