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【女医のお部屋】その臭い…もしかしたら「スメハラ」かも 形成外科医に聞く体臭のすべて

東スポWEB / 2024年6月23日 10時40分

体臭が周囲の人を不快にさせていないか気を付けたい

「スメハラ(スメルハラスメント)」という言葉が広がり、自分の体臭で周囲を不快にさせていないか、不安に感じている人もいるだろう。体臭はいったいなぜ発生するのか、主な原因は何か、形成外科医の桐生有紀先生に教えてもらった。

――体臭とは

桐生医師(以下、桐生)大前提として、臭いが何もない人はいません。ただ、その臭いに強弱があり、人に不快感を与えるレベルまで出ていると「体臭がある」というふうに言われます。臭いが発生する原因は複数ありますが、夏に顕著に感じるのは汗や皮脂などによるものです。大量に汗や皮脂が出て、皮膚にある細菌が増えたり、脂が分解されたりしていく中で、ガスが発生して臭いを放ちます。

――あまり臭いを感じない人は衛生面に気を付けているということですか

桐生 日常的なケアを気にかけていることは臭いの発生を防ぐことに役立ちます。しかし、生活習慣だけではなく体質も関係してくるんです。

――生まれ持ったものが影響するんですね

桐生 ポイントとなるのが“汗腺”です。汗を出す腺が人間には2種類あり、ひとつはエクリン汗腺という腺で、全身の皮膚のどこにでもあります。そしてもうひとつがアポクリン汗腺です。存在する部位が限られており、脇の下や陰部、へそ、耳などに存在します。アポクリン汗腺がある部位で臭いが出やすいんですね。実は、このアポクリン汗腺は個人差があるんです。

――それが腋臭症(わきが)にも関係してくるんですか

桐生 その通りです。脇という場所はもともと汗も出やすく、毛も生えている場所なので、臭いとして目立ちやすいです。ただ、このアポクリン汗腺は数や活発さに個人差があり、特に活発で汗が多く、臭いが顕著に出やすい人に腋臭症(わきが)という病名がつきます。ちなみに、人種でも数が違うとされ、ロシア人はアポクリン汗腺が少ないといわれているんですよ。

――日常生活の中でできる体臭対策について教えてください

桐生 まずは食生活です。アポクリン汗腺は食事の影響を受けます。汗は私たちが摂取した栄養素から作られるため、油や脂質が多いような食生活は臭いにつながりやすい。ジャンクフードなどは避け、野菜や繊維質の多い物を取り、腸内環境を良好にすることが推奨されます。あとは有酸素運動などをして汗を流すこと。汗腺が使われることで、細菌を汗と同時に流してくれます。そして、なによりすぐにできることは、日頃から体を清潔にすることです。

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