【KNOCK OUT】鈴木千裕 師匠・五味隆典超えならず引き分けで不安?「生まれ変わった千裕を来月見せる」
東スポWEB / 2024年6月23日 21時26分
キックボクシングイベント「KNOCK OUT CARNIVAL 2024」(23日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で、KNOCK OUT―BLACKスーパーライト級&RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)が、師匠の五味隆典(45)と3ラウンド(R)戦うも決着をつけられず引き分けに終わった。
2人はこの日、パンチのみ有効の立ち技「KNOCK OUT特別ルール」(3分3R)で対戦し、1Rからともに積極的に拳を出して観客を沸かせる。左右スイッチしながら大振りのフックを放つ五味に対し、オーソドックスに構える鈴木も鋭いジャブやストレートで応戦した。2Rも鈴木は五味の強振に対応しつつ、鋭い攻撃を出し続ける。最終3Rも両者は攻撃を出し続けたが、ともに決定打を当てるには至らず。判定は0―0で引き分けに終わった。
鈴木は試合後、五味に「ありがとうございます。ずっと戦いたかったんで、ここで殴り合いができて良かったです」と感謝の言葉を口にする。さらに観客に「もっと強くなってKNOCK OUTを世界に連れていくようにするんでついて来てください。僕の夢に乗っかってついて来てください」と観客に呼びかけて歓声を浴びた。
次戦、鈴木は格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)でのプロボクシング世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)とパンチのみ認められた立ち技ルールで対戦するが、これに向けて不安を残す結末だったとも言える。だが「だからいいのかなと思います」とまさかの言葉。その真意を「失敗した男は強いんで。手数が足りないし、前にいく突進力が足りなかったので、そこを整えれば。パッキャオを倒すために必要なことを学んでいるので」と前向きに話す。さらに「練習して、覚悟決めて、勝負するところで勝負して、時代を変えるパワーをつけてくるので。生まれ変わった千裕を来月見せるので楽しみにしてください」と拳を握った。
一方、20歳下の弟子と打ち合って最後まで譲らなかった五味は「千裕ー、判定ダメだよ、KOじゃなきゃ。ボクシングなら負けないかな」と、してやったりの様子。さらに「倒しちゃうとね、俺がパッキャオとやることになっちゃって大変だから」と話して笑いを誘う。それでも「頑張れよ。パッキャオはこんなもんじゃないから。ケガだけするな。危なかったらタックル入れ!」と〝らしい〟言葉を交えつつエールを送った。
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