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【西武】〝不運な巡り合わせ〟に泣いた若林楽人が新天地・巨人で再び輝きを放つカギ

東スポWEB / 2024年6月25日 6時9分

5月1日の日本ハム戦でサヨナラ弾を放った若林楽人

西武・若林楽人外野手(26)と巨人・松原聖弥外野手(29)の交換トレードが24日、両球団から発表された。

若林は「僕はリハビリ期間も長かったですがどんな時もタオルを掲げて応援してくださったファンの皆さんには感謝しかありません。新天地でも走攻守でアピールして戦力として認識してもらえるよう一生懸命、一から頑張ります」と抱負を語った。

ルーキーイヤーの2021年に主に1番打者として44試合に出場し打率2割7分8厘、20盗塁の鮮烈デビュー。同年5月30日の阪神戦で左ヒザ前十字じん帯損傷の大ケガを負うまで、チームが求めていた〝切り込み隊長〟の役割を十二分に果たしていた。

しかし、この左ヒザの大ケガと長期に亘るリハビリが当時の辻監督が思い描いていた「1番打者構想」を凍結させてしまう結果となり、旬の時期にライオンズのレジェンドから英才教育を受けられない不運な巡り合わせを生んでしまう。

そもそも若林は本来「足が武器」という自覚もなく制約の多い1、2番を望んでいなかった。そうした制約から解放され、リハビリ期間中に松井監督へと体制が変わった3年目、そして4年目の今季は意外性のある長打力を伸ばそうと打撃が〝引っ張り傾向〟に傾いていった。

今年5月1日の日本ハム戦(ベルーナ)では6番で先発し、先制弾およびサヨナラ2ランの劇的活躍でチームの連敗ストップに貢献した。ファーストストライクを積極的に振っていくタイプの若林は「そこを(狙いに)いなくなったらダメでしょう。パ・リーグにはいい投手が多いので勝負球がどんどん来て、後追いしてしまうだけ。甘い球を仕留めること」と自らの打撃信条を語っていたが、一方で、打率1割2分9厘という確実性が大きな課題でもあった。

チームが求める役割と自らが望む方向性が違う。そんなギャップと戦いながら今年5月22日、2度目の登録抹消直後には母校・駒大OBから「チームがチャンスメーカーとして求めてくれているのに好き放題、自分のやり方だけを通していると野球人生なんてすぐに終わってしまうぞ」と喝を入れられてもいる。

巨人が若林に求めている役割がどこにあるのかは分からないが、プロ野球選手は求められているうちが花だ。自分のやりたいことよりも求められる役割を果たした方が、その後の道は広がる。

44試合で20盗塁(失敗8)を決めた1年目以降の3年間で若林が企図した盗塁は計16。そのうち成功は12と、企図数、成功数でいまだ1年目の数字を上回れていない。若林が新天地で再び輝きを放つカギは、この求められる「役割」をどうこなすかにかかっているはずだ。

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