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「汚物」VS「K―POP」の風船合戦で南北の緊張高まる 専門家は朝鮮戦争〝再開〟を危惧

東スポWEB / 2024年6月25日 6時11分

北朝鮮が送ったと思われる風船に乗って南北国境を越えた、汚物を入れたビニール袋がソウルで撮影されている(ロイター)

北朝鮮は汚物、韓国はK―POPを取り付けた巨大風船を南北の軍事境界線付近で飛ばし合っている。韓国軍は24日、北朝鮮がゴミを付けた風船を韓国に飛ばしたと明らかにした。〝風船戦争〟が激化する中、本当の戦争になりかねない状況になりつつあるという。それほど南北間の緊張が高まっているのだ。

韓国統一部は24日、北朝鮮が汚物などをぶら下げて韓国側に飛ばした風船約70個について分析し、汚物から回虫、鞭虫、糞線虫などの寄生虫が多数検出されたと発表した。人のDNAも発見されたことから、人糞から出た寄生虫であるとみられるという。寄生虫テロではなく、北朝鮮人民由来の寄生虫だったようで、生活ぶりが垣間見える結果となった。

そんな南北はちょっとした〝誤算〟で戦争に突入する可能性が指摘されている。風船戦争だけでなく、最近は北朝鮮兵士が軍事境界線を一時越境し、韓国兵士が警告射撃を行うなど、かつてないほど南北の緊張は高まっているからだ。

朝鮮半島事情通は「1950年に起きた朝鮮戦争は平和条約を結んだわけではありません。休戦協定を結んで一時休戦しているだけで、国際法的には戦争が続いている状態なのです」と語る。

そんな中、今月、ロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問。金正恩総書記とプーチン氏は「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。

「欧米のシンクタンクは、孤立したプーチン氏と孤独な金氏が手を結び、〝新世界秩序〟を築くと誓ったことを非常に警戒しています。ロシアの核兵器と自国の化学兵器を持った独裁者の金氏が起こす戦争は、歴史上最も血なまぐさい戦争の一つになる可能性があると警告しています」(同)

北朝鮮内部の動向に詳しいウオッチャーのマイケル・マッデン氏は、英紙サンに南北の緊張について「事件の頻度と激しさの点で今年は緊張が高まっている。今後数か月間、相互に敵対する状態に陥る。深刻な緊張激化は、国境付近で発生する事件によって引き起こされるだろう」と話す。

その事件について詳しく語っていないが、前述の事情通は「韓国兵士の警告射撃が北朝鮮兵士に当たってしまうことでしょう」と指摘する。

朝鮮戦争が〝再開〟した場合、1950年代とは比べ物にならない地獄となりかねない。

同事情通は「国境線の小競り合いから全面戦争に発展した場合、死者は数百万人と推計されています。北朝鮮が核兵器をソウルで使った場合、それだけで約60万人が死亡する可能性があるといわれています。数百万人の北朝鮮人民が中国になだれ込むように逃げ込むでしょう」と言う。

もしそうなった場合、日本、米国、ロシア、中国も巻き込まれかねない。

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