【都知事選】田母神俊雄氏が〝疑惑なし〟で猛追 有力3候補には公選法違反の指摘
東スポWEB / 2024年6月26日 6時23分
過去最多となる56人が立候補した都知事選(7月7日投開票)で元航空幕僚長の田母神俊雄氏が、〝疑惑の人〟だらけとなった主要候補者の中で、唯一の〝懸案材料なし〟の候補者として、ダークホースに躍り出ている。
田母神氏は25日、新宿歌舞伎町で街頭演説を行い、2014年の都知事選でも応援していたデヴィ夫人が駆け付け、「田母神さんのように有言実行の人を東京の知事にしなければならない」とエールを送られた。
連日、5か所以上で街頭演説し、配信者がその姿を追い続けるなど、ネット上では関心が高く、大手メディアでも小池百合子都知事、蓮舫氏、前広島・安芸高田市長の石丸伸二氏と並んで、主要4候補に挙げられている。
その内、3候補は公選法違反騒動に直面している。小池氏は元側近からカイロ大卒を巡る公選法違反(虚偽事項の公表)で東京地検に刑事告発されれば、蓮舫氏も告示前の有楽町で行った街頭演説での発言が公選法違反(事前運動)で弁護士の藤吉修崇氏から刑事告発された。
さらに石丸氏も告示前のネット上での有料広告を「確認団体が行っている」と発言していたのを受け、NHK党の浜田聡参院議員は「確認団体は都知事選が始まるまでは存在してはならないもの。(石丸陣営は)かなり危ない橋を渡っている」と指摘した。
「公職選挙法はグレーなら何でもありでまかり通っていたが、衆院東京15区補選でつばさの党が自由妨害で逮捕されたのをきっかけに少しでも違反に該当する恐れがある行為には厳しい目が向けられるようになっている」(永田町関係者)
24日に東京青年会議所が主催した討論会でもこんなことがあった。
小池氏にはXでの「アラビア語を話せる」の投稿をいったん削除した経緯、蓮舫氏には事前運動騒動、石丸氏には市長選時の選挙ポスター経費を巡る訴訟などの〝気まずい質問〟が司会者から飛んだ。
そんななか、田母神氏には「気まずい質問が思い浮かばなかった」(司会者)と14年の都知事選での公選法違反(運動員買収)で有罪となった件が掘り起こされたが、田母神氏は「推認で有罪になった」と既に公民権も復活しているとあって、胸を張った。
演説でも「私は年齢も学歴も詐称していません。国籍も日本です。本当にいい人なんです」と各候補者の騒動を逆手にとってのアピールで拍手喝采。主要候補では唯一、探られる腹がない〝無傷〟の存在となっており、必死の追い上げとなっている。
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