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【都知事選】小池都知事と蓮舫氏に「殺害予告」した人物の正体 海外在住は〝偽装〟か 専門家が解説

東スポWEB / 2024年6月26日 6時25分

ヒソヒソ話する小池都知事と蓮舫氏

異常な東京都知事選(7月7日投開票)だ。小池百合子都知事と蓮舫氏に対して「硫酸をかける」「爆薬を仕掛けて爆破する」などの殺害予告のファクスが届くなか、25日もそれぞれの活動が行われた。公務に精を出す小池氏に対し、蓮舫氏は街頭に出て支持を訴えた。ファクスは海外から送信されていたというが、果たして犯人は本当に外国在住なのか――。

過去最多56人が立候補しただけでなく、ポスター掲示板ジャックにほぼ全裸ポスターなどが大騒動となり、いつもと違う空気が流れる都知事選に冷たい緊張感が漂った。小池氏と蓮舫氏に対して、脅迫ファクスが送られていたことが判明。内容は背筋が凍るようなものだった。

蓮舫氏の選挙事務所には23日に「ナイフでめった刺しにして殺す」「爆薬を仕掛けて爆破する」「硫酸を手に入れた」などの内容が届いていた。一方、小池氏の関係先には24日に「選挙事務所を爆破する」「小池百合子に硫酸をかけて失明させる」などと書かれたファクスが送信されていた。

共通するのは「爆破」と「硫酸」。また、送信元が蓮舫氏はオランダ、小池氏はスイスにそれぞれなっていたという。蓮舫事務所は24日にX(旧ツイッター)で警察に被害届を出したことを報告。「選挙という民主主義の根幹をなすものに対する挑戦であり、決して容認できません」とコメントした。小池氏もXで「こうした卑劣な行為に屈することなく、これからも都民の皆様の安全をしっかり守りながら選挙戦を闘いぬいてまいります」とした。

25日、小池氏は公務や視察を行い、街頭演説は行わなかった。蓮舫氏は商店街を歩いたり、駅前で演説を行ったりと普段通りの選挙戦を展開。演説後には聴衆に駆け寄るなど脅迫の影響を感じさせなかった。立憲民主党関係者は「とんでもない内容の脅迫で本人も関係者も心配だが、選挙のやり方は変えていない。群衆の中にも入っていく」と話した。

それにしても気になるのは脅迫ファクスを送った犯人の正体だ。どうしてスイスにオランダなのか。ファクスというのも時代錯誤だ。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「送信の仕方はいくつか考えられるが、可能性が高いのはVPNを利用したものではないか」と指摘した。

VPNとは仮想プライベートネットワークのことで、匿名性と機密性が高いという。「ファクスはインターネットでできます。VPNを通せば日本にいながら海外から送信したように偽装できる。おそらく送信元がスイスやオランダになっているのは、使ったVPNのサーバーがスイスとオランダにあっただけで、意味があるわけではないでしょう。犯人の意図ではない」(同)

VPNはセキュリティーの高さがウリだ。「通信しているのが分かるとのぞき見されるリスクがある。だから、トンネルを通ってバレないように通信をするのがVPNのイメージです。匿名性が高いため、発信元を特定するのは難しいでしょう」(同)。犯人のもとにたどり着くのは困難かもしれない。

脅迫ファクスにある「硫酸」はキーワードだ。「硫酸を顔にかけられれば痕に残る。女性にとっては深刻で、女性を狙っているということでしょう」(政界関係者)

一般的にもアシッドアタックと呼ばれ、女性が被害を受けやすいという。

小池氏と蓮舫氏にそれぞれ脅迫ファクスを送った犯人が同一かはまだ不明だが、警戒が必要だ。

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